趣味と向き合う日々

映画やアニメなどの映像作品、音楽、プラモデルといった趣味に関して気ままに書いています。

東のエデン(2009年) 完走バレあり感想

 

ちょっと前に、今まで完走したアニメをひとまとめにして一個一個感想を書いてみよう的な記事を書いたんですが、不毛すぎて途中で挫折しちゃったんですよ。

というかそういうのはエクセルで個人的に纏めりゃいいじゃんって気づいた。

 

ただ、この作業をやったおかげで、

自分が全部観たと思ってたアニメが意外と全部観て無かったりしていた物が結構ある事が分かりました。

 

今回の東のエデンはこのパターンでした。

 

劇場版なんて、そう言えばあったね!!

 

東のエデンは2009年の春アニメとしてノイタミナ枠で全11話がテレビ放映され、

その後、総集編映画が一本と完結編として劇場版が二本製作されました。

 

これを観ていなかった。

 

いやおかしいと思ったんだよ!!

俺もなんでかこのアニメ友人とかと語る時に妙に自分話が出来ないなと感じる事があって。

 

そりゃ完結編を観てないんだからそうですよね。

 

という訳で、東のエデン全11話+劇場作品2本を通して観直してきたので、

完走感想記事です。

 

東のエデン

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このアニメ、オープニングにOASISのFalling downが使われてます。

今ではこういうのちょっと珍しいですよね。

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エンディングはSFPのfuturistic imaginationです。

SFP再結成しねえかな……。

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ちなみに劇場版2作のテーマソングもSFPが担当してます。

 

 

■あらすじ

大学の卒業旅行を一人抜け出し、ワシントンDCのホワイトハウス前を訪れていた森美咲。

彼女はホワイトハウスに向けてコインを投げ入れようとしていたところを現地警察に目撃され、危うく捕まりそうになるところを、突如全裸で現れた男に救われる。

 

滝沢朗と名乗る男は、それまでの殆どの自分自身の記憶を失っていた。

 

滝沢は、通称ノブレス携帯と呼ばれる携帯電話の所持者だった。

この携帯を所持しているのは滝沢を含め12人。

 

彼らはセレソンと呼ばれ、誰か一人が勝者となるまで続くゲームの参加者だった。

ゲームに勝つ方法はただ一つ。

それぞれのノブレス携帯に内蔵された100億円を用いて日本を正しき方向へ導くというものだった。

 

 

■感想

 

よくわかんねえが滝沢朗かっこいい!!

 

というのが、今も昔もかわらない僕の感想です。

このアニメはとても説明が少ないというか、見せて理解してもらうっていうパターンの作りなので、結構幅広い部分を自分で考えて穴埋めする必要があったりします。

 

しかもそれをやった上でも微妙にわからない事が残ったりするので、

全て観おわった後はスッキリしたいぜっていう人は多分好きじゃないはず。

 

1話冒頭で結局滝沢が全裸だった理由とかさ。

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このアニメ、1話2話で伏線が結構張られていくんですが、いつの間にかひょっこり回収されてたりそれとなく答えが描かれていたりしていくのでちゃんと観てないと分からないところとかあります。

 

けどこの全裸に関してはマジで未だにわかりません……。

 

物語中に出てくる(+結構物語の根幹にかかわってくる)失踪した20,000人のニートというのがあるんですが、

彼らが全裸だった事と何か関係があるのかもわかりませんが、明確に描写はありません。

 

とにかく、そういう点では全てが明かされていくカタルシス的なものは味わえるアニメではありません。

 

劇場版でも、テレビ放映分の内容の補足というか、細かい部分でのストーリー的な伏線回収とそれの明示が行われるのかと思いきや、

完全に新たな方向に行ってました。

 

というかセレソンゲームが畳まれる過程は劇場版でようやく本格的に描かれてました。

 

でも最後は「みんなが勝者じゃよ」エンド。

 

 

うん。

 

それはそれでもちろんありなんですけど、

デスゲームを匂わせていた作品でこれはやってはいけないんじゃないかって思います。

 

これ、アニメ放映分でも途中で「もしかして、サポーターに殺されるとか勝者以外皆死ぬってブラフなんじゃね」みたいなセリフも出てくるんですが、

それはちがうだろおおおおおお!!!

 

ゲームに参加していたセレソンたちは最終的に記憶を消され、

ゲームの存在そのものを忘れる訳ですが、

唯一記憶を消した経験のある滝沢朗は、記憶を消す為の音を聞かずに済み、

記憶を維持する事ができました。

 

そういう意味ではハッピーエンドですが、

劇場版まで観ても、なんか最後までしこりというかモヤモヤが残りました。

色々と突き抜けきれていない印象があります。

 

先にちょっと微妙だなと思った点を書きましたが、

もちろん好きな点も沢山あります。

 

このアニメ、『攻殻機動隊 S.A.C.』と世界観を共有していて(東のエデンの監督も攻殻SACと同じく神山さんです)、

ところどころに攻殻SACと繋がる要素とか出てきて、結構楽しめます。

劇場版でパンツが攻勢防壁に関して言及してたり。

 

劇中、セレソンたちをサポートするジュイスという万能激ヤバAIが登場するのですが、

多分後にタチコマなんかの汎用AIの基盤になるんでしょうね。

 

中の人同じだし。

 

なんならこのアニメ、メインヒロインはジュイスなんじゃないかなって。

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あと、アニメの最終話かそのちょっと前に、

秘書感すんごいお姉さんが登場するんですが、

この人がジュイス義体化させたものなのかと思ってました。

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結局ジュイス自身はあくまでも実態の無いプログラムなんですけどね。

この秘書的な人、劇場版で他にも何人かわらわら出てきます。

 

 

いやじゃあ君達何だったの!?

 

あるいはもしかしてホントにジュイスの中身だったり……?

 

 

 

このアニメ、取り扱ってるテーマ自体はとてつもなく重いというか、

完全に現代日本に対しての問いかけがメインにあるんですが、

それを上手く匂わせないというか、

重さをかき消すような演出がとっても上手いと思いました。

 

この手のテーマを取り扱ってるわりに、観ていてそんなに疲れないですし。

全体的には重さよりもコミカルさだったりが強調されています。

 

また、作中で描かれる人間模様も好きな点です。

本編、というかセレソンゲームそっちのけで東のエデンのサークルメンバーだけのスピンオフとかあっても良かったかも。

 

あ、そうだこの『東のエデン』ってタイトルそのものも、

なんか回収されてもそんなに「おぉ」ってならなかったですけど、

これに関してはそれが良かったです。

 

東のエデンそのものは、サークルの名前でもあり、そのサークルのメンバーが開発した画像内に表示されている物に関して情報を統合、登録できる携帯サイトの名前でもあります。

 

セレソンゲームだったりとか、主人公周りとは当初は全然関係の無い名前なんですよね。

でもこれが次第にリンクしていくというか、

物語の中で重要な位置になっていきそうな雰囲気とかが好きなのかもしれない。

 

 

■まとめ

悪意はないですが、多分このアニメは所謂雰囲気アニメに属するんじゃないかなと思います。

雰囲気を楽しむことがベストなアニメというか。

 

実際僕はこのアニメの持つ空気感がとても好きで、

設定であったりストーリー内容であったりなんかは実は二の次だったりします。

 

記憶を失い、ある意味で人間的に真っ裸になった状態の主人公が、

新たな人々との出会いの中でどうなっていくのかみたいな部分すら雰囲気込みで楽しめるつくりになってると思いました。

 

絶賛、という訳にもいきませんが、

個人的には好き、そんなアニメです。

 

ではまた。

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所謂”ジャイアン現象”により、劇場版ではめちゃめちゃ良いキャラになってた白鳥さん。

個人的に一番好きなキャラ。