趣味と向き合う日々

映画やアニメなどの映像作品、音楽、プラモデルといった趣味に関して気ままに書いています。

the band apart / Memories to Go レビュー

 

本日(07/07/19)発売のバンアパの新譜のレビューします。

 

正直これからバンアパ聴いてみたいって人が読んでも何が何だか分からない感じにはなってしまってるので、

そういう人はさっさとすべての音源を集めてバンアパのファンになってね。

 

 

■ジャケ周り

f:id:desno:20170719194650j:plain

クソ画質。

 

今回のアルバムもいつもの感じです。

こういうのを美術用語で何というのか知りませんが、いつもの。

 

バンアパのアルバムって紙ジャケなのがホント最高です。

紙ならではの艶消しパッケージが好きなんだよ。

f:id:desno:20170719195046j:plain

 

ステッカーが付いてきました。

小学生の頃の感覚が抜けなくて机とかにステッカー貼りたくなっちゃう。

 

f:id:desno:20170719195146j:plain

内容物はこんな感じ。

歌詞は今回しっかり全曲分載ってました。

 

バンアパたまに歌詞載ってない曲とかあるんですよね。

やっぱり諸々の作業とか大変なんだろうな。

 

ちなみに上の画像では隠してますが、ジャケ開くと面白いモノが見れます。

買ってからの小さなお楽しみにでもして。

 

 ■各曲感想

 

・intro (a broken navigator)

 

一分ほどのオープニング曲。

バンアパは四枚目のフルアルバム『Adze of Penguin』(2008年)で初めてイントロダクションを取り入れました。

その後『謎のオープンワールド』(2016年)で再びこれが採用されます。

(イントロっぽい曲自体は他のアルバムでもありますが、こう明確にイントロ感を出してるもののみって事で)

 

今回のイントロダクションは過去の二曲のどちらとも違う雰囲気。

テープレコーダーをラジカセで再生したみたいなローファイな音質。

曲は夏の午前中感のある爽やかなバンドアンサンブルが繰り返される感じです。

 

今回のアルバムの雰囲気が何となく凝縮されてるイメージ。

 

・ZION TOWN

 

ちょっと前に楽天トラベルFMで一足早くフルで聴けるぞって事で騒ぎになっていたので便乗して一足早く聴いていました。

これまでのバンアパの曲で一番雰囲気的に近いのは前アルバムに収録されていた『禁断の宮殿』辺りだと思います。

 

ただ、全体的に禁断のコートより緩急の強い曲調です。

禁断のコートに更に夏感を足した感じというか。

 

BPMの丁度良さもあってか、ライブで聴いたら楽しく身体を揺らせそう。

 

あとイントロが完全にシティポップのそれ。

 

サビのギターのワウの主張の強さが『Eric.W』に匹敵するくらいのレベルですが、

こちらはエリックWよりもさわやか方面にベクトルが向いているので、

ギャンギャン盛り上がろうぜ的な事にはなっていないのが面白いです。

失礼な言い方すると年相応な盛り上がり方みたいな。

 

あと荒井さんのボーカルのキーがクソほど高くて驚きます。

クソ程。

 

アルバムの先行曲としてPVも作ってるって話でしたが先にアルバムが出ました。

 

 

 

・Find a Way

 

仮タイトルがマイコーだった曲です。

いや本人達が断定してるわけでは無いはずですが、この曲のイントロAメロのベースライン聴いたらすぐわかります。

殆どビリー・ジーンだもんな。

 

サビの雰囲気はイントロAメロからの流れを踏襲しつつも色合いを変えてくる感じ。

イメージとしては『Tears of joy』とかあのあたりと似たような感じ。

曲そのものの雰囲気は違いますけど。

むしろ『KIDS』とか『Before and After』あたりに近いか。

 

Cメロで突如現れる邦楽ロック感でちょっと笑いましたがこれも良い曲です。

 

 

・Castaway

 

イントロは良い意味でバンアパっぽくないです。

ポストロック臭さを前面に押し出し狂った感じの曲ってバンアパの曲にはあんまり無かったですし。

イントロ以降は雰囲気が全く変わりますが。

 

全体的には『I love you wasted junks and green』と『ノード』、『forget me nots』を足したモノにheregaあたりの邦ロックの音を混ぜたみたいな感じですかね。

つまり今までに無い。

 

バンアパはこれまでも結構アウトロで遊ぶ曲はありましたが、この曲もアウトロで遊んでます。

イントロとはまた違うものの、アウトロでもポストロックっぽいところに雰囲気を持っていってます。

今度は何が始まるのかと思ったわ。

 

バンアパはよくポストロックポストロック言われますが、

日本的に言うなら多分ミクスチャーですよね。

どうでもいいけどさ。

 

 

・KIDS

 

今回収録されてるのは、以前発売されたモックオレンジとのダブルスプリットシングルに収録されたもののミックスを変えたバージョンみたいです。

 

ぜんぜん違いが分からんと思ってましたが、Cメロ辺りでkwskさんのギターと原さんのベースの音の位置がかなり違ってるのが分かりました。

 

というか全体的に抑えられてるのか。

 

良い曲ですよねKIDS。

最近のバンアパの中じゃ一番好きだったのでアルバム収録は結構嬉しかった。

多分 find a wayと併せてアルバム全体の空気感というかバリエーションを広げる為に収録したんですかね。

 

 

・雨上がりのミラージュ

 

完全に狙いに来てる。

タイトルも曲調も完全に80年代のポップ、というか日本のシティポップリスペクトに全力って感じ。

 

ギターソロが味わい深すぎる音の作り方しててすっげえ良いです。

 

CメロからのDメロの流れは雰囲気も変えていますが、

それでもシティポップ感は決して抜かさないっていう、変なところが丁寧な作りになってます。

ダンシング・ジナ』とか『snow lady』あたりに続けて聴くと調子出る。

 

 

・She is my lazy friend

 

こちらも80年代のポップをリスペクトしたような曲ですが、

どちらかというと80`sメインストリーム、或いは70年代後半から80年代前期あたりのバンドに寄せた感じ。

XTCとかあの辺りの空気感を含んでるイメージがあります。 

 

と言ってもその手の曲はバンアパは結構作ってるのでそういう意味では馴染んだ雰囲気ではあります。

フュージョンに寄せた曲もたくさんあるしね。

 

ドゥービー・ブラザーズの『What A fool Believes』とか聴いた後にバンアパの『ダンシング・ジナ』聴いたりしてみると結構凝った寄せ方してて面白いです。

 

 

あとこの曲はギターソロがクッソださくてかっこいい。

重要だとおもってます、こういう曲でダサかっこいい事をやるってのは。

 

 

・BOOSTER

 

この曲はちょっと昔のバンアパに空気感が戻ってます。

ちょっとだけ昔です。

10年~12年とか、そのくらいの頃のバンアパって感じ。

 

というか『銀猫街1丁目』のリメイクみたいな曲ですね。

なんとなく全体的なミックスもあの曲っぽい。

 

そういう所では安心感があります。

曲そのものもイントロからサビに向けての駆け抜けていく感じが良いです。

どんどん気持ち的なものを盛り上げていく系の曲。

ライブで聴いたら凄そう。

 

 

・Super High

 

カッティング覚えたての大学生が作りそうなイントロだなとか最初は思ってましたが、

良く聴いてみればちゃんとバンアパっぽい拘りも見え隠れしてます。

特にイントロAメロサビと一度通して聴いてみると、すっごいしっくりきます。

何かしっくりきます。

 

そしてこの曲もまた、80年代感が纏わりついています。

ただ今回はそれをちら見せする感じで古くささに寄せている感じじゃないですが。

 

個人的にですが、今までのバンアパならもっと激ムズアレンジ仕込んできそうな局長だったので、

この曲のそこまでガツガツいかないシンプルさが好きでした。

 

 

 

・お祭りの日 (LIC2.1)

 

サビのコード進行が『light in the city』と一緒だったのでこのサブタイトルが付いたらしいです。

 

正直公式サイトで45秒視聴した時はそんなに良いと思いませんでしたが、

しっかり全部聴いた今では多分今回のアルバムの中でもトップ3くらいに好きかも知れない。

 

これサビでアコーディオン使ってる?

それっぽい音作りしたギター、では無いですよね多分。

珍しい。

 

何というか、今回のアルバムは全体的に爽やかな夏が来るベイベ感が漂っていたんですが、

それらを通してきた上で聴くとこの曲がより好きになる気がします。

 

・38月62日

 

バンアパメンバーの親しかった、亡くなってしまった友人に手向けた楽曲だそうです。

 

お祭りの日からこの曲への流れヤバ過ぎない?

 

曲調自体がそこまでダウナーでも無いのがまたね。

何気にこの曲のAメロのコード進行って、バンアパではひっさびさにボサノヴァとかで多用されるアレが使われてます。

 

そう言えばバンアパ昔はボサノヴァロックとか言われてたね。

ちょっと懐かしい感じとかがするのはこれのせいなのかな。

 

曲調はデリデリでズンズンな感じです。 

デリデリでズンズンな感じ。

最終列車』の正当進化版って雰囲気の曲。

 

アルバム最後の曲ではありますが、アルバム全体を締めに来た曲は多分これの前の『お祭りの日』だと思います。

 

なんか感覚的に、昔ロッキンジャパンかなんかでバンアパがトリだった時に、

アンコールで『K.and his bike』やった時に僕が覚えた気持ちに凄い似てました。

隙あらば語れ自分を。

 

■まとめ

 

謎のオープンワールドとは何だったのか。

 

いや嫌いじゃないんですけどね、謎。

思うに、前作アルバムの『謎のオープンワールド』はあまりに今までのバンアパの雰囲気からかけ離れた曲が多かったので困惑したっていう所があるんではないかと。

 

逆に延々と同じような曲調のアルバムばかりになっても嫌じゃないですか?

そう言う意味で僕は謎は好きでしたし。

 

今回のアルバムは、そんな前作を踏まえたからこそ出来たものだとも思いました。

感覚としては、『謎の~』で挑戦した諸々を、これまでのバンアパのフォーマットで再構築したみたいな。

 

そういう曲が結構あります。

 

とりあえずアルバム通して聴いた段階での感想ですが、

多分今までのバンアパのアルバムの中では一番好きかもしれないです。

 

全体的に対象年齢の上がった『quake and brook』みたいな感じ?

 

とにかく、気持ちのいい落ち着きのある雰囲気がアルバム全体に漂っています。

爽やかにノスタルジックな空気を描いたアルバムです。

 

かなり良いです。

 

ワンマンやるみたいなので、今からライブで観るのが楽しみです。

 

あと、公式で全曲視聴できるので、とりあえずそれ聴くだけでも今回のアルバムの雰囲気は結構わかると思うのでおすすめです。

 

asiangothic.org

 

 

ではまた。