趣味と向き合う日々

映画やアニメなどの映像作品、音楽、プラモデルといった趣味に関して気ままに書いています。

マン・オブ・スティール(2013年・アメリカ) バレあり感想

個人的に言われてる程悪くないんじゃねえかなって思ってるというか、

あのいつものスーパーマンのテーマ曲が流れないからコレジャナイ感覚えるんじゃね?

 

『マン・オブ・スティール』(原題:Man of Steel)

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■感想

 

・新たなビギニング作品

 

スーパーマンはコミックスの歴史も実写作品の歴史もかなり長い作品だけあって、

これまでもビギニング作品は作られていました。

今作はDCエクステンデッドユニバースとして、シェアードユニバースとして新たにDCコミックのヒーローたちの世界観を映画で共有させるためのリブートにあたります。

 

そういう作品なだけあって、他のDCヒーロー作品の要素も小ネタ的に仕込まれてますが、

基本的には基本的な第一作目の映画としてのスタイルを踏襲してます。

それゆえにとても観やすい映画だと思います。

 

クラーク・ケントは何者なのか、どうして地球の為に戦うようになったのか、そういった部分は丁寧に描かれるのでとっつきやすいです。

 

ただ、個人的に今作のクラークの幼少時代~青年時代の描き方は少し暗すぎるような

気もしました。

 

というのも、単にそれは僕の脳内には『ヤング・スーパーマン』というドラマで描かれた、少しバカっぽくて平均的なティーンって感じの若い頃のクラークのイメージが根付いてるからなんですけどね。

 

ただ、クラークの若い頃の姿をこういう少し重い形で描く事で、

彼が命を張って地球の為に頑張るという物語のベースの部分の意味合いがしっかり生きていました。

 

今作のヴィランゾッド将軍。

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クリプトン星とクリプトン人の未来の為に頑張ってたけど、意見の食い違いで島流しにあっちゃったクリプトンおじさん。

単純なワルでは無いところが良いです。

どんな形であれ、自分の考えに筋の通ったヴィランってやっぱ魅力的だと思います。

 

このゾッド将軍との戦いを通して、クラーク・ケントがスーパーマンとして頑張る事を決意するまでを描くのが今作になります。

 

スーパーマンとしてのお約束みたいなのも結構散りばめられてます。

最後の方でしっかり眼鏡で変装してヒーローだとバレないようにするクラークも出てきます。

あれやっぱツッコミ待ちなんかね。

 

ビギニング作品としてはかなりしっかりとした作りだと思いました。

 

 

 

でも続編でまさかいきなりあんな事になるなんてな。

 

■エンタメ性とリアル志向の融和

 

新人にミスは付き物です。

でもやりすぎのラインってあるからさ……。

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こんなめちゃくちゃに暴れたせいで続編『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』では当然責任を問われる事に。

 

この映画ホント笑えるくらい街がぶっ壊されまくるので、

ど派手なアクション映画とか観たい時にかなり良いと思います。

 

とにかく市民の命の軽さが凄い。

 

この辺りの市民の感情とかは続編でかなり掘り下げられます。

が、とにかく今作では暴れまくりです。

 

一応、ほんと一応救助シーンみたいなのもありますが。

 

この辺り本格的に続編で描く為なのか、

本作では暴れまくるスーパーマンのもたらした被害に対して不自然なレベルで言及がないのもちょっと面白かったり。

 

 

マーベルの『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』も同様のテーマの作品ですね。

公開当初からよく比較される二作品です。

 

シビルウォーの方は原作漫画にある話ですが、

とにかくなんというか、ヒーロー映画でこういう側面を描く作品が出てきたことが面白いです。

 

これってとんでもなくリアルな志向で、

例えば『ガメラ3 邪神覚醒』とかもそうですが、

こういう戦いに巻き込まれた側の視点を描いた作品は、本来エンタメ性の強いジャンルにかなりキツめのスパイスを与えているかのような感覚になります。

 

映画としての派手さ、ダイナミックさを描く為の破壊描写に意味をちゃんと持たせているというのは結構凄い事なんじゃないかなと勝手に考えていた次第です。

 

■音楽

冒頭でも書きましたが、

今作はジョン・ウィリアムズが手掛けたあの曲が使われていません。

 

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スーパーマンといったらコレみたいなところありませんか!!!!

 

でも使われてません。

が、その代わりにより重厚で近年の映画音楽の要素も取り入れた新テーマが採用されてます。

 

これ当初この話聞いてやっぱりちょっとそれどうなんだろ的な思いはありました。

コレジャナイ感出ちまうんじゃねえかと。

 

が、作曲者がハンス・ジマーって時点で勝利を確信してましたが、やっぱこの人の作る映画音楽は緻密ながらも全景が凄まじい迫力があって凄い。

 

テーマ曲の空気感はかなり違うものなんですが、

それが『マン・オブ・スティール』で描かれたスーパーマンにマッチしてます。

これかなり凄い事だと思います。

 

テーマソングの変更で若干やっぱり違う印象になった映画が翌年のハリウッド版『GODZILLA(2014)』でした。

こちらの映画ではしっかりコレジャナイ感を覚えることになりました。

 そして本家日本の『シン・ゴジラ』では逆に当時の音源まんま使いするという。

 

 

■まとめ

 

多分この第一作の時点では、そんなに愛想つかされて無かった筈なんだよ、DCエクステンデッドユニバースは。

 

記憶してる当時の意見は「ノーラン色の強いダークなスーパーマンでなんか違う」みたいなのが多かったように思います。

それは確かにそんな気もします。

 

スーパーマンって基本ブチ明るい要素の多い作品ってイメージが僕もありましたから。

 

でも、そんなクラークの姿を幼少期から掘り下げていく事で、

クラーク=スーパーマン人間性をこれまでの作品よりも描けている訳で。

 

だからこ次からは過去の作品のような、ヒーロー映画らしいスーパーマンの姿も描かれるんだろうなって、

俺はそう思ってたんだ。

 

正直、『バットマン vs スーパーマンはこの作品で描かれた新スーパーマンの、らしさみたいなものを1ミリも見せて無かったと思ってます。

 

 

『マン・オブ・スティール』は、世界観共有作品としての続編はもうやってますが、

それ単体としての2の制作が決定してるみたいなのでこっちは割とマジで期待してます。

 

とにかく、僕はこの映画そのものはかなり好きだという事です。

ではまた。

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