ファイナル・デスティネーション(2000年・アメリカ) バレあり感想
シリーズ第三作『ファイナル・デッドコースター』及び第四作『ファイナル・デッドサーキット』の二作品はhuluでだいぶ前から配信されてたんですが、肝心の第一作目は謎に未配信だったので観たくなった時はいつもレンタルする感じです(そう言えば最近第二作目で未視聴の『デッドコースター』が配信されているのに気づいたのでこの後見ます)。
huluほんとこういう配信の仕方やめねえか?
『ファイナル・デスティネーション』(原題:Final Destination)
■あらすじ
主人公アレックスは、修学旅行でフランスに向かう為の飛行機に乗り込み、
そこで飛行機が爆発事故を起こす予知夢のようなものを見る。
アレックスは爆発が起きることを訴え暴れ出す。
周囲に座っていた友人のトッドや、その様子を見て何かを察したクレアを含む
7人が飛行機から降ろされる。
そして彼らを置いて飛び立った飛行機は、アレックスの予知夢どおり爆発四散してしまう。
アレックスの動向によって結果的に死を回避した7人だが、
これが新たな死の筋書きの始まりとなる。
■登場人物
・アレックス
主人公。
死の運命を回避した結果FBIに疑われたりしつつも意外と最後まで頑張る高校生。
ラストまで生存するもエンディングによって生きてたり死んでたりする。
・クレア
ヒロイン。
クソ可愛い。
エンディングによっては子供を出産してたりする。
誰の子なんですかねえ。
ラストまで生存。
・カーター
DQNっぽく描かれてるけど作中一番悲惨なやつだからなこいつ。
ラストまで生き残るものの、再び動き出した死の筋書きによって、
看板だか重機だかなんかそんなんに押し潰されて死亡。
・トッド
アレックスの親友。
7人の生存者の中で最初に死の運命の犠牲になる。
死因は、バスタブで足を滑らせたところにいい具合にワイヤーが首に絡まり窒息死。
自殺と誤認される。
・テリー
カーターの彼女。
バスに引かれて死亡。
申し訳程度の死亡。
・ルートン先生
高校生たちがなんとか事態に対処しようと奮闘する中ひとりヒスってる無能。
この映画におけるストレッサー要素なのか、死にざまがやたら豪華で爽快。
パソコンが爆発して破片が首辺りに刺さり、なんとかタオルで押さえようとするも包丁が落ちてきて腹に刺さり、その上に家具が倒れてきて身動きが取れなくなりとどめに思い出の詰まった実家が大火災&大爆発。
・ビリー
いまいちキャラがたってなかったような気もするけど死にざまが首が吹き飛ぶっていうオーソドックスで迫力のあるやつだから良かった。
・葬儀屋のおっさん
誰だよ。
こんなこと言ってるがこの後一切登場せず。
■感想
第一作目の本作で、既にシリーズのフォーマットが完成されているって事がよくわかります。
基本的に、
死ぬはずだった場面を予知し、それを回避してしまった人達が、
新たな死の筋書きから逃れるために奮闘するというのがシリーズを通しての流れです。
あと、ホラー映画の皮を被ったコメディ映画みたいな部分も。
今作は、第一作目なのにもかかわらず、後のシリーズに引けを取らないほど死のバリエーションと描き方が上手いです。
続編以降は、死に様をよりむごたらしくしたりして違いを出してますが、
本作では死に様の緩急の付け方が上手いと思いました。
突然ショボ沈するキャラも居れば盛大に死ぬキャラも居て、その差がもう面白いです。
あと、第一作目ですが既に死の回避という要素が出てきてます。
単純に、死の筋書きから逃れようとする主人公たちを描いているのは勿論ですが、
それだけではなく、何がきっかけで死ぬのか分からないブラフのような場面の挿入が既に今作の時点で取り入れられています。
鼻毛のチェックするトッドの足元に忍び寄る水たまりとか。
ドキドキしますねこういう演出。
ただ、この水たまりがトッドが息絶えた後トイレに還っていく演出はちょっと自作以降には観られないですね。
デスの意志みたいなのが明確に描かれてる貴重なシーンなのかも。
サブプロットとして、アレックスが殺人やそれに近い罪状でFBIに疑われるというものもあります。
死の筋書きを読み解き、次に死ぬのが誰か予想が付いたアレックスが、死の現場に現れるせいなんですが。
アレックスもアレックスで、先生に刺さった包丁抜いたりとかしちゃうシーンがあって自ら疑われに行ってるみたいな部分在りそうなのがちょっと面白いです。
■まとめ
後のシリーズの基盤になる要素は全て出てきます。
テンションもほどよく高い映画で、かなりバカ映画よりの作品なのでホラーは苦手って人でも楽しめるんじゃないかと思います。
それなりにグロいシーンもありますが、続編以降に比べるとまだまだぬるいですし。
笑えるシーン多数、しかも死の筋書きを解明して回避するという、サスペンス的要素もあるので意外と色んな楽しみ方のできる映画でおすすめです。
ではまた。