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ゲーム・オブ・スローンズ 第七章 第7話(最終話) バレあり感想 意外な事実を明かして、意外な人物が処刑されて、意外と予想通りのラストシーン

 

話に聞いたところによると、ゲームオブスローンズ、第8章で完結するみたいですね。

 

そう考えると、この第7章最終話というのは最も次を期待させなければならない作り方をしないといけないわけですが、

シーズンの起承転結も含めてしっかりと話をまとめきっているの凄くないですか?

 

という具合の最終話。

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第7話「竜と狼」

 

 

■ストーリー

 

デナーリス達は休戦協定の為に王都に入る。

そしてサーセイと対面し、王都に対して死者の脅威が迫っている事を実演と共に伝える。

 

実際に死者を目の当たりにしたが尚も動かないサーセイ。

 

ティリオンの説得もあり、ようやく一時休戦の申し入れを受け、北部へ兵を送る約束を交わしたように振る舞うサーセイ。

だが、その裏ではユーロンと共謀し強大な軍隊を手に入れようとしていた。

 

ウィンターフェルでは、スターク家とラニスター家の確執を生み出した張本人として、ベイリッシュが裁判にかけられる。

 

ウィンターフェルへやってきたサムウェルは、そこで再開したブランドンからジョンの出生の秘密を聞く。

 

壁には死者の大群が迫っていた。

 

 

 

■感想

 

完全にまとめに来ましたね。

これはかなり良い傾向だと思うんですよ。

今の段階で伏線やら諸々を回収してしまえば、次の最終章にそれだけ割ける要素が増える訳ですしね。

 

 

 

・デナちゃんとサーセイって絶対仲良くなれないのが伝わってきて面白い

 

 

まず、デナちゃんとサーセイが遂に直接顔を合わせました。

単なる一視聴者である僕すらヒヤヒヤするあの空気感。

 

デナちゃん達がわざわざ王都にやってきたのは、死者と生者の大戦に備えて一時休戦を申し入れる為です。

が、当然死者の存在など信じるはずもないサーセイ。

 

待ってましたと言わんばかりにお披露目される、前回捕獲された亡者。

サーセイの引きつった表情が何故か笑えます。

ジョンが亡者君を使って倒し方までしっかりとレクチャーし、

いよいよ休戦協定の話し合いになります。

 

 

ところが休戦の条件として、ジョンに対してサーセイが忠誠を求めた事で、ジョンがこれを拒否、協定が無に帰しかけてしまいます。

 

 

いやわかるよ、デナちゃんもティリオンもそりゃキレるよ。

何やってんだジョンって思ったよ俺も。

 

ジョン君ちょっと前まで「意地でもデナちゃんには頭を垂れないぞ!!」とかやってましたしね。

頑固キャラなのはもう十分わかったよ。

 

流石に事の重大さには気づいていて、ジョンも相当萎れてしまってました。

かわいい。だからみんな大好きジョンスノウ。

 

この後、サーセイをティリオンが説得、サーセイが休戦の申し入れを受けるフリという流れになりますが、この辺りはそのままストレートに楽しめました。

 

「サーセイの事だから絶対何か裏があるよなー」っていう期待に、すぐさまストーリー展開で答えてくれます。

このテンポの良さがやっぱり人気の要素の一つだと思います。

 

この結果、遂にジェイミーにも見放されてしまったっぽいサーセイ。

最終章でどうすんだろうなこのおばさんな。

 

 

前半はほぼこのデナちゃんとサーセイとの休戦協定に関する内容に割かれていました。

 

中盤ではシオンが再びやる気を取り戻すパートみたいなのもありました。

 

ラムジーがはじめたシオン虐待路線から一体何シーズン費やしたのか……。

というか、思い返せばこれらがシオンの成長を描くためのメインパートそのものだったんですね。

虐待スタート当時はいわゆる試練パートみたいなものだと思ってましたし。

 

 

 

 

・ベイリッシュ公ショックのすぐ後にジョンスノウショック

 

 

そんで後半では、ウィンターフェルでベイリッシュ公が遂にジャッジメントの時を迎えました。

思えばこの人も初期の頃からずっと何かコソコソやっているという描写だけ沢山あったキャラでした。

故にこの時点まで敵か味方かわからないどころか、その真の意図すら掴み辛い、シーズン7まで来て未だに実体が掴めないという、存在が伏線みたいなキャラでした。

そのベイリッシュ公に関するあれこれが遂に回収されました。

 

当初、アリアを裁くものだと信じ切っていて余裕の表情のベイリッシュが次第に冷静さを失っていく過程は、嗜虐心を揺さぶられる感覚を覚えます。

悪趣味で良いです。悪趣味。

 

 

というかこれ何気に今回のシーズンで一番重要な伏線の回収じゃないですか?

 

 

ラニスター家とスターク家の確執を創り出した張本人である事を見抜かれたベイリッシュ。

そもそもこのドラマが、ロバートの王の手にエダードが候補として挙がるところから物語がスタートしました。

その後の諸侯の対立、そして王座争奪戦というストーリーラインの根本的原因を作ったキャラがベイリッシュって事になります。そういう事だよね???

 

 

とにかく、ここに来て本当に話をまとめに来ているのがよくわかります。

こういう部分まで本編で描くって事は、つまりもう本当に物語が終盤であるっていう

実感も湧いてきて少し寂しいですが。

 

 

そうして、一番大きい部分を見せてくれたので後は最終章に向けての橋渡し的なクリフハンガーでもやるんだろうと、余裕こいてました。

 

サムウェルとブランドンのパート、これもまた、なんというか、

裏で糸を引いていたのがベイリッシュであるという事実を明かした直後によくこれを入れようと思ったな。

 

過去の話で描かれたように、ブランドンはミツメパワーで、ジョンスノウの出生の秘密を一部知ってます。

 

サムの補足もあり、最終的にジョンはレイガ―・ターガリエンとリアナ・スタークの子であるという事が確定。

 

エダードの落とし子では無く、妹の子をエダードが連れ帰ったという事は、第六章で既に描いてました。

今回は父方に関して新たに発覚した感じです。

ついでに、リアナが誘拐されたわけでは無かったことも併せて発覚。

 

 

これ知った後で第一章から観返したら相当面白いんじゃねえか???

 

 

ていうか、ロバート・バラシオンの反乱の動機がどんどんおかしくなっていきますよねこれ。

 

このスタークとターガリエンの血を継いだ、鉄の王座の正当後継者がジョン(エイゴン・ターガリエンが本来の名前である事もわかりました)であったという展開、衝撃的で尚且つアツい展開です。

 

ただこれにリンクするようにしてデナちゃんとジョンのえっちを見せつけるのはどうなん?

 

どういう心構えで観るべきシーンなん?

正直シュールでちょっと笑ったぞ俺は。

 

 

 

 

・そして最後にはやっぱりどでかいクリフハンガー

 

 

壁吹き飛んだが。

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死者が壁に押し寄せてきて、壁に待機していた皆に緊張が走ります。

そして、前回あからさまに蘇生フラグがたっていたドラゴンを案の定連れてきて、ドラゴンブレスで壁を破壊するというパワー一辺倒な展開へ。

 

 

 

壁をどうやって攻略するか、きっと死者さん達も悩んでいたんでしょうね。

 

そんな最中、ジョンが亡者狩りにやってきて勝手にピンチになってデナちゃんと三頭のドラゴンがそこへ駆けつけて来たんでしょうよ。

 

そしてありがたくその内の一頭を頂いて、見事壁を破壊する事に成功したと。

 

ジョン……。

 

結構な頻度でやらかしたり、やらかしの遠因を創り出しているジョンスノウ。

でも憎めないしむしろ一番好きなキャラ。不思議。

 

 

いよいよ最終章では、この死者との大戦がガッツリ描かれるわけですか。

やっぱり死者との戦いは今シーズンでも本格的に描く事はありませんでしたね!!

予想通り!!!

 

でも今から最高に楽しみだよ。

 

 

 

■まとめ

 

でも最終章は全6話を予定しているみたいです。

全て纏め切れんのかそれ……。

 

 

今回はシーズン最終話であるため、今シーズンで描いていた各人のストーリーラインの収束と、その結果まで見事に描き切っていました。

 

また、内容としては前回の方が盛り上がり所が多かったものの、重要な伏線や要素などをこの回で一気に消化したような感覚があります。

 

観ている側としては、これまで描かれた各キャラクターが一堂に会したりするのを見ているだけでも結構楽しい部分ってあります。

 

そういう意味で、実はこの第七章こそ集大成の章で、次の最終章は本当の意味での締めの章になる予感がします。

 

ではまた。