オーシャンズ12(2004年・アメリカ) バレあり感想
オーシャンズ11の感想書いたのでこっちも書いておこうかなと
ついでに前回よりしっかり書いてみます
まあ一発目の記事なんて大抵あんなもんだろ
という訳で今日の感想はこちら
『オーシャンズ12』(原題:Ocean's Twelve)
前作よりユーモア強くしてみました!&対立構造少し複雑にしてみましたな二作目!!
予告動画これになります↓
舞台がアメリカからヨーロッパはオランダ、アムステルダムに移りました!
フランス映画にありがちな退廃的な色彩での撮影が一部導入されてたりして面白いです
あらすじ
前作でオーシャン達にカジノの金庫の中身を盗られ(ついでの爆破)て怒り心頭のベネティクトさん
保険である程度はどうにかなったけど、やっぱり許せないしお金返して欲しいよという事になりました
盗んだ金で悠々自適に暮らしていたオーシャンズ11の面々を戸別訪問して脅していくベネティクトさん
そして二週間後までに盗んだ分プラス利子分の金返してくれないとどうなっても知らんぞ宣言に焦るオーシャン達御一行
返済の為に彼らは新たな盗みの計画を立てます
狙いはアムステルダムの対人恐怖症で10年間引きこもってるご老人富豪の家に保管されている、世界初の株式会社の株券
侵入成功し、いざ保管場所に手を掛けるも中には何もありません
自称世界一の強盗、ナイトフォックスことトゥルアーが既に狙いの株券を盗んだ後でした
ついでにこのトゥルアーがベネティクトにオーシャン御一行の情報をリークしていた事が判明、自分と勝負しろと言ってきます
そこに更にイザベルという女性捜査官(ラスの元恋人)が現れます
こうして出来上がった対立構造が
ベネティクトに金を返済するために何が何でも盗みを成功させようとするオーシャンズ
VS
自分が一番だと認めさせるためにオーシャンズよりも早く同じ物を盗もうとする"ナイトフォックス"トゥルアーさん
VS
オーシャンズを捕まえてベネティクトのカジノの件を認めさせようとするイザベル
という形になって物語が進行していきます
感想 ※存分にネタバレ含みます※
とにかくぶっこまれてくるユーモアの応酬が半端じゃないです
前作がスナッチに似てるとしたら、今作はロックストック&トゥー・スモーキング・バレルズに近い感じだと思いました
ジュリアロバーツ演じるテスがジュリアロバーツを演じるシーンは声出して笑いました
そういうのアリなのかというかメタにも程があるだろというか
この後も良いんですよね
ブルースウィリスがジュリアロバーツに変装したジュリアロバーツをフロントで見かけるシーンがあるんです
ここでカメオ出演させるのかと思ってたらその後カメオ以上に普通に出てくるウィリスにも笑いました
ナチュラルに出てくるブルースウィリス
また、今作では盗みの界隈でしか通用しない隠語みたいなものに結構フォーカスを当ててるんですが
マットデイモン演じるライナス(盗みの世界に入ってまだまだ日が浅い)がこれについていこうと必死になるシーンも凄いくだらなくて好きです
マジの隠語で会話してる時と単にジョークを言っている時が入り混じってるので視聴者はライナスの気持ちを存分に味わえます
ライナスと言えば、前作からそれとなく匂わされていた家族凄い人たち設定が今回活かされてますね
ライナスママがアメリカの捜査官のフリしてオーシャン達御一行を救いに来ました
このライナスママの役者さん、チェリージョーンズさんはドラマ「24」で途中のシーズンから登場する女性大統領の役やってた方ですね
何となく大統領役よりもやっぱりこういう茶目っ気ある役の方が個人的には似合ってる感じします
全体の構成として、今作はタイムスケールの移動で魅せてきました
最終的には叙述トリック的なものなんですが、詳しく書く能力が僕に無いんで詳しく書けません
簡単に纏めるとトゥルアーは結局最初からオーシャンズの手の上で踊っていましたよってオチです
僕は初見時は理解できてませんでした
大まかにはそういう纏め方をしつつ、細かいところでも諸々の問題を後半できれいに解決していきます
ここら辺の構成は流石でした
そして音楽の話題です
前作がジャジーテイストだったのに対して今作のBGMは大いにファンキーです
特に気に入ってるのがこの2曲
縦にノリ狂うだろこんなもん
凄いですオーシャンズシリーズのBGM
この映画のサントラ下手なバンドのフルアルバムよりハズレが無いです
一作目のメインテーマのSwat Team Exitもかっこいいですし(前回記事で書けばよかった)
音楽の拘りとその使い方が最高です
コマのキメに合わせたカットインで盛り上がり所を明確明瞭に見せていくってのはこの手の映画の醍醐味だと思いますしね
そんな感じで端的に言うとこれも好きな映画です
オーシャンズシリーズは謎の安定感があります
点数付けるやつ僕もやりたいんで点数付けますと
「85点」
何基準かわからないですけど、今後の映画感想で付けていくであろう点数はこのオーシャンズ12の85点の感覚が指標になっていくんでしょうね
こんなところか
ではまた
隠語を看破したと思ったらそれは本当にあったパターンのマットデイモン