色々なプラモのスケールをそれぞれ統一して集めたくなる謎の拘りを考える
僕は相当長い間プラモ作るのが趣味の一つになってるんですけど、
新しくプラモ買う時にどうしても念頭に置かれる拘りみたいなものがあります。
スケールを揃えたいっていう、ホント自分でもよくわからない拘りなんですが。
このスケールを統一してい衝動について考えてみます。
ちなみにこれはゾイドシリーズに登場するゴドスという機体です。
左が1/144スケール、真ん中と右が1/72スケールです。
最初のきっかけはゾイドシリーズ
多分きっかけは僕が一番最初に本格的にのめり込んで今もずっと好きな『ゾイド』シリーズ。
ゾイドは00年代に4作品もアニメが生まれていますが、元々は模型先行でストーリーや機体設定が生まれていったシリーズです。
昔撮ったものの使いまわしなので画質粗いですが。
こんなの見たことある人結構いるはずですよ!
アニメシリーズは当時ガンダムよりも人気のあったロボットアニメだったんですよ。マジです。
このゾイドシリーズはTOMY(現タカラトミー)より1/72スケールで商品展開されていました。
特徴は接着剤不要で組み立てと解体が容易な点、モチーフに動物や恐竜が選択されている点、そして動力をゼンマイやモーターの内蔵し、作ってすぐにそのキットを動力により歩行させる事が可能な点でした。
ゾイドには小型中型大型とそれぞれサイズカテゴリーが存在し、小型はゼンマイ大型は電動といった感じに動力が内蔵されていて、殆どのキットに歩行ギミックが付いていました。
ゾイドに関してはいずれ別の記事に詳しく色々書きますが、まぁつまりこのシリーズが僕がプラモ人生を歩むきっかけとなります。
このゾイド、大型でも小型でもスケールは1/72です。
24ゾイドという1/24スケールの物や、最近ではタカトミ傘下の企業であるトミーテックから、MSSという1/144のシリーズも出たりしてますが、基本は1/72スケールです。
基本どれを買っても同じスケールなんです。
ゾイドは当然ながら架空の兵器ですが、スケールが統一されている事によって兵器としてのリアルさを演出していたように思います。
例えば、ゾイドには1/72スケールのパイロットのフィギュアが付属しています。
これはもちろんコックピットに乗せる事が可能になっています。
この真ん中にいるゴジュラスってやつの頭の部分がオレンジのクリアパーツになってますね。
クリアパーツはキャノピーで、この機体のコックピットはこの中にあります。
このパイロットフィギュアとの比較で、ゾイドがどのくらい大きいのか想像が出来るんですね。
そして大型だろうが小型だろうが同じスケールなので、一緒に並べた時に色んなゾイドのサイズの違いが楽しめます。
これでした。
きっと僕はこの「一緒に並べた時のサイズ感を楽しむ」という点が、スケール統一の拘りに繋がっていったんだと思います。
ガンプラのスケール選択
さて早くも結論は出てしまったように思いますが、もう少し書いていきます。
僕がゾイドにハマったのは恐らく幼稚園の年少から小学校一年生になるくらいの時期でした。
多分ゾイドゾイドゾイドSDガンダムゾイドビーダマンベイブレードゾイドゾイドくらいの感じでゾイド漬けの毎日を送っていました。
時は経ち僕が小学校高学年になる頃に、あのガンダムシリーズの当時の最新作となる『ガンダムSEED』が放送開始されます。
ここで遂に僕はガンプラに本格的に手を出し始めます。
当時のガンダムシードの入門的なシリーズが1/144スケールのコレクションシリーズでした。
これは一個平均400円前後で展開されており、小学生のお小遣いでギリギリ手の届く絶妙な値段設定でした。
但しこのコレクションシリーズは腕部や脚部の関節が可動しない、あくまで素立ちで飾る事を前提としたシリーズです。
このコレクションシリーズで出ていたデュエルガンダムが恐らく僕の初の本格的なスケールモデルのガンプラです。
当時の僕は脳内で架空の大戦を繰り広げるのが好きな少年でした。
その為、ガンダムシードのキットを集めたいというよりも、1/144スケールのガンプラをシリーズ無視して集めたいという方向に走りはじめます。
1/144で集めたらブンドド(※プラモやフィギュアといった物で戦いのシーンを再現しながら遊ぶ行為だとでも思っておけばいいです)を楽しむんです。
ブンドドするには同じスケールである必要があるんですね。
なぜならスケールが変わってしまうとリアルでは無いように感じてしまうからです!
そこでシードのコレクションシリーズだけではなく、他の様々な1/144スケールのガンプラを買うことになります。
Vガンダムやポケ戦、CCA(逆シャア)といった宇宙世紀ものから、
ガンダムWやGガンダムといったアナザー系のものまで兎に角1/144シリーズを買い漁ります。
当時僕の家の近所にあったリサイクルショップに、そういう旧1/144のガンプラが安く大量に置いてあったんですね。
この流れで僕はガンプラに関しては1/144が正義であるという感覚が完全に染みつきました。
現在も購入しているガンプラは99%が1/144スケールです。
本当に一時期だけMG(1/100スケール)とかも買った事もあるんですが、
やはり一緒に他の1/144ガンプラと飾った時に統一感が無いために買わなくなりました。
今では1/144で量産機をたくさん集めるのが一種の快楽みたいに思えてきて、
ひたすら同じキット買ったりバリエを揃えたりしてます。
多くのバリエが存在するジェガンですが、
そのバリエーションキットは殆どネット通販(プレミアムバンダイ)限定で展開しているのがどうしても解せません!! バンダイさん!!
バンダイのスターウォーズシリーズのスケールについて
そんな感じで、その後も僕は新しくシリーズに手を出すたびに、そのシリーズで集めるスケールにこだわりを持つようになります。
戦車模型は1/35で統一して集めてますし、プラモでは無くフィギュアに関しても1/8を中心に集めたり。
いやまぁフィギュアに関しては流石の僕と言えどもデザインが優先されるので、実際最近はそこまでスケーリングに拘ってないんですが。
ここまで書いた通り、僕のスケールへのこだわりは飾った時の統一感の為の物です。
しかし近年になってこの信念にも近い拘りが脅かされる事態に陥る事になりました。
バンダイが『スター・ウォーズ』の作中に出てくる兵器やキャラクターをプラモ化して発売し始めたんです。
これは一大事件でした。
SWでそれまで発売されていた模型は00年代には既に殆ど市場に出回っていませんでした。
それを再販に定評のあるバンダイが、しかもかなりお手ごろな値段でシリーズ展開をするというんですから驚きました。
もちろん買う気満々だった僕ですが、シリーズのラインナップを確認して目に入ったのが各商品のスケールの違いでした。
1/12から1/144まで様々なスケールで展開されていて、現在では更にビークルモデルとしてノンスケール(スケーリングを想定していない)でもキットが発売されています。
まぁこれ普通に考えて当たり前なんですけどね。
例えばバトル・ドロイドとスター・デストロイヤーを同じスケールでは出せる訳が無いですから。
ちなみに人間サイズのキャラクターのスケールは1/12で統一されてます。
でもね、やっぱり頑張って同スケールで出してほしいなって言うものがどうしてもあるんですよ。
例えば、1/144のミレニアムファルコンを出すなら1/144のTIEファイターも出してほしいんです。
一緒に飾りたいんです!!
と思ってたら1/144でTIEストライカー出るんですね!!!??
いやびっくりしました。これはTIEファイターも1/144で出るんじゃないっすかね!?
そしてよくよく考えてみたら、
XウイングやTIEファイターなんかの宙域戦闘機は1/72で、
ファルコンやスレイヴⅠなんかの宇宙船は1/144で
人間サイズは1/12で……。
あれ、意外と統一されてる……。
なんだかスッキリしました。
書いてみるもんですね、頭の中でどんどん整理が付いていきました。
ちなみに次に発売されるAT-ATは1/144スケールです。
待望のAT-ATですので間違いなく買いますが、ふと積んでいるAT-STのスケールを見ると
1/48……!? バンダイさん……!!
まとめ
まあ結局最近は欲しいもん買ったらいいじゃないか精神で買い漁ってますけどね!!
なにせもう飾る場所が無いんで殆どのプラモは分解して収納スペースにしまっちゃってますし!
↓こんな感じで!
そもそも積みすぎててそっちで場所とってるっていう本末転倒な事態に陥ってます……。
それでも買い続けちゃうのはこれもう病気なんですよ。多分。
物欲が止まらないです。
ガンプラに関しては近年RE/100という新シリーズが1/100スケールでスタートしました。
このシリーズのラインナップがナイチンゲールにガンダムMk-Ⅲにとマニアック過ぎてヤバいです。
正直もうそろそろ我慢できなくなってガンプラ1/144縛り破ることになりそうです。
まとめると、
結局は飾った時の統一感重視でスケール揃えたくなっちゃうって事なんで、
飾らなくなった今の僕はある意味ではスケールの呪縛から解き放たれ始めているという事なんでしょう。
しかし一方、このスケーリングという手法がコレクション性に一味旨味を足しているのも事実です。
同じスケールのキットがずらっと並んでいるあの様はやっぱり感動するんですよ。
ではまた。