ロング・ロード・ホーム 第3話 バレあり感想 面白くなるって信じてた……
第1話、第2話の印象が正直まぁまぁくらいな感じで、
そちらに関しては感想記事でも書きましたが。
やっと面白くなってきた。
第3話「未知の領域」
■ストーリー
コマンチレッド小隊の救出作戦が開始される。
その第一陣であるデノミー達の救出部隊は、コマンチレッド小隊と合流するよりも早く奇襲攻撃を受ける。
ヴォレスキー率いる第二陣がバックアップに向かおうとするが、でのみー達と引き離されてしまう。
戦力を分断され、各部隊がそれぞれ孤立奮闘を強いられる。
■感想
今回の話が面白かったのはやっぱり露骨なアメリカ最高!大好き!描写が無かったからかなとも思いましたが、
単純に物語がしっかりと形を成し始めたからだと気づいた次第です。
ていうか今更ながらこのドラマ群像劇スタイルだっていう事に気づきました。
各話の最初に登場人物の名前が出てくる演出を完全に無視してた……。
今回はドンパチ多めですね。
銃撃アンド銃撃でバトルシーン満載でした。
いや違うんですよ!!!
「なんだこいつ、前回まであれこれ理由付けてこのドラマディスってたくせに。ドンパチ始まったら結局掌逆回転させんのかよ。浅いな」
なんて思わないでください!!
理由を書きます。
まず単純にドラマ全体のテンポが今回から変わりました。
ブラックサンデー事件の序章にようやく足を踏み入れた事で、
この事件をテーマに何を描きたいのかが見え始めてきた感じがします。
今回描かれたのは、コマンチレッド小隊を救出する為に大人数の米兵が現地に向かい、そして被害が拡大していき、
戦闘規模も同時に拡大していくという事件が深刻化していく過程です。
だからドンパチたくさんしてるわけですけど。
これによってアメリカ万歳描写を結果的に削ぐ事が出来てます。
そしてむしろ戦場の悲惨な現状という部分が今回はフォーカスされています。
例えば、何者かに殺害されてしまった民間人の子供の元に駆け寄る母親のシーン。
たまたまそこには、発煙筒を探しに来たアグエロとリデルが隠れていました。
この子供は自分達が殺したのではないと母親に英語で話すリデルと、
通じていないと言ってその場を離れるアグエロ。
こういう細かいながらも良い描写が結構今回あります。
このシーンで言えば、いくら弁明してもイラク人の母親には言葉は伝わりませんし、
状況からしてこの母親は彼ら米兵が息子を殺害したと考えてしまいます。
その感情が募っていって将来テロ組織に加担するかもしれません。
こういったケースは実際にあったと聞きます。
誤解であろうが真実はどうであろうが、
結果的にアメリカに対する憎しみの感情がテロ組織に加担する多くの人々の根底にあると。
そういう問題を端的かつ簡潔にみせてくれてたりして、
ホント第1話と第2話だけ見て切らなくて良かったなって。
一方で戦争だからこその、淡々としていて、それでいて悪い冗談みたいなシーンもありました。
イラク人の親子三代が次々にその命を落としていくシーンとか。
全然笑えない話ですが、どこかこうイレギュラーで冗談のような出来事が起きてしまうという事ですよね。
そう言う描写が出来る点は、ある種戦争をテーマにした作品の魅力の一つだと個人的には考えています。
なんにせよ今回の話は個人的に一気に評価が変わりました。
■まとめ
いやでも色々理由付けて誤魔化そうとしましたが、
結局ドンパチやってる方が面白いわな。
ではまた。