趣味と向き合う日々

映画やドラマなどの映像作品を中心に気ままに書いています。

ハン・ソロ/スター・ウォーズス・トーリー(2018年・アメリカ) ブツ切りバレあり感想 あざとさはあるけど正直かなり面白かったよ

 

ブログ更新してる暇が無い事態に正に今直面している、そんな中でも感想を書き残しておきたいくらいに面白かったんですよ。

ホントですよ。

 

前評判が微妙だったからハードル下がってるとか、そういうんじゃなくてマジで面白かったんですよ!!

 

 

ハン・ソロ/スター・ウォーズス・トーリー』(SOLO:A Star Wars Story)

f:id:desno:20180630031330p:plain

youtu.be

 

 ストーリー イントロダクション~中盤頭くらいまで

 

惑星コレリアで過酷な日々を送っていたハンと彼の恋人キーラは、コレリアからの脱出を試みる。

だが、あと一歩のところでキーラが捕らえられ、ハンは「必ず戻ってくる」と約束を残して、パイロットになるべく帝国軍アカデミーへ入学する。

 

3年後、ハンはアカデミーを追放され戦場の最前線で歩兵として戦っていた。

戦場で兵士に偽装したベケットとその仲間に出会ったハンは「自分も連れて行って欲しい」と彼らに頼み込むが一蹴される。

そしてハンは脱走兵として檻に投げ込まれてしまう。

 

檻にはウーキー族のチューバッカが帝国の奴隷として捕らえられていた。

ハンはチューバッカを上手く説得し、二人で檻から脱出する事に成功する。

 

そしてベケットに気に入られ、ハンとチューバッカはベケットとその仲間達と宇宙へと飛び立つ。

 

しかしハンが加わってからの最初の仕事は失敗に終わり、更にベケットは2人の仲間を失う。

仕事の依頼人であるドライデン・ヴォスの恐ろしさをベケットは語り、失敗の埋め合わせをするべくハン達はヴォスの元へ向かう。

そこには3年前に置き去りにしてしまったキーラの姿が在った。

キーラはヴォスの副官となっていた。

偶然の再開に心を躍らせるハンだが、キーラの様子はどこかぎこちなかった。

 

そしてお目付け役としてキーラが加わり、ハン達は最速の宇宙船を所有するランド・カルリジアンの元へと向かう。

 

 

 

感想

 

物語としてはなんというか、かなり詰め込んできた感じ。

ストーリー展開と拾い上げたネタの両方が、良く言えば密度が高めで、悪く言えば少し雑といった感じの印象を受けました。

 

全体的にはタイトルに偽りなくハン・ソロの掘り下げ、彼のバックグラウンドというものに焦点を当てた作品になっています。

しかし端的に言えばこの映画そのもののオリジナルの要素が少し弱い気もしました。

 

でも面白いんですよ。

気持ちのいいあざとさが映画全体を包んでいるような感じで、素直に楽しい映画でした。

あざといポイント多くて好きになる稀な映画よこれは。

 

 

そして今回の感想記事はかなりぶつ切りっぽくなってます。

印象に残った部分だけをお届けしていくスタイル。

 

 

 

・ソロの由来

まず、かなり序盤で判明するハン・ソロの”ソロ”の由来。

「お前は孤独っぽいから苗字はこれもうソロだな」程度の緩い流れで帝国軍人のおっちゃんにあっさり決めてもらってました。

ハンもハンでそれをすぐ受け入れる器用。

薄味の「そうだったのか」要素を序盤に軽くジャブで投入しつつ、この映画はハンソロのバックグラウンドしっかり掘るんだぜ!と伝えてくれます。

 

 

・チューイとの出会い

 

帝国の奴隷として監禁されていたチューイの元にハンが餌として投入されるという流れ。

微妙にEP6のランコアのオマージュっぽく描いてます。

 

恐怖演出と共に現れる泥んこのチューバッカ。

観てる側はチューバッカなんて馴染み在りすぎるキャラクタ―な訳で、それを前提としためっちゃメタいBGM演出もあってあざとい。

 

そしてハンがウーキー語ちょっと喋れるという意外な一面も明かされました。

良く考えたらそりゃそうかってなるやつ。

 

チューイに関しては意外なほどあっさり描いてます。

観る前はハンとチューイの二人の冒険とかがメインにくるのかと思っていたので意外です。

 

 

 

・ランドとの出会いとL3という相棒枠の存在

 

ランドは中盤の頭くらいのタイミングで満を持して登場します。

「ミレニアム・ファルコンはランドとの賭けで手に入れた」という有名な設定の回収と映像化を早くもここでする

のかと思いきや最初の出会いでは賭けに負けるハン。

 

これもだいぶメタなネタですよね。

ミレニアム・ファルコンが正式にハンのモノになるいきさつは映画の最終盤で描かれます。

 

あと、ランドとハンのやりとりは全体的に面白いです。

しかも旧作での印象を一切崩してないですし。

 

 

また、L3という女性ドロイドがランドの相棒枠で登場しました。

L3はこの時点のファルコン号の副操縦士を務めるドロイドで、同時にドロイドの権利に対して熱い思いを持っています。

 

劇中でもその思いを体現して、資源惑星で酷使されていたドロイドの制御ボルトを破壊し、反乱の先導をするなど見せ場もあります。

 

ただ、ドロイドの自由を主張するというのはあの世界的にもまず叶わない夢でしょうね。

これも全てバトルドロイドってやつの仕業なんだ。

 

 

反乱の最中、L3は重傷を負って、再起不能になっていまいます。

彼女を失い悲しみに包まれるランド。

そしてL3のメイン回路は最終的にファルコンに取り込まれる形になります。

 

ランドの意外な一面を描いたシーンだとは思うんですが、後にこの描写が繋がる要素が登場する訳でも無く結構浮いたシーンになっちゃってます。 

 

まして、そんな特別な思いを持っていたL3のメイン回路を搭載したファルコン号を最終的には賭けの対象にしてしまうって。

そんで賭けに負けてソロに渡してしまうって。

ランドそれは……。

 

 

 

・恋人のキーラちゃん

 

ハンの恋人であるこのキャラクターが本作のエンジンの役割も果たしてます。

 

ハンと離れ離れになってから3年後、ハンは偶然キーラちゃんと再会するわけですが、この時点からもうビンビンに何か裏がある空気を醸し出しまくってます。

実際、裏があるんですがそれをハンに明かす事はありませんでした。

 

正直、キーラちゃんの存在ってどうなのかとも思いました。

EP4以降のハンの口から言及の無いキャラクターですが、ここまで比重高めで描いて良いのかと。

映画後半にサプライズ登場する元シスも含め、続編を前提にしたかのような描かれ方がなされていて、ちょっとモヤモヤが残るキャラでもありました。

 

でもエミリア・クラークは相変わらずかわいいよね。

 

 

ベケットとその仲間達

 

ベケットは良いキャラですね。

掴みどころがない上に、この手のキャラにしては珍しく仲間とかそういった要素にそこまで固執している訳でも無いという。

とても面白いキャラです。

 

一方、ベケットの恋人っぽい人とハンの前任のパイロットの2名は、名前を覚えてもらうより早く逝く事でこの映画の豪速テンポを理解させてくれます。

メインキャラかと思ったらあっさり死ぬ感じは『ぼくらの』を彷彿とさせます。

 

ベケット、2人の仲間を失って以降急激にハンに対して親密さを出し始めますが、ここの強烈な違和感がこれまたあざとさ満載です。

 案の定、終盤で見事な裏切りを見せてくれますし。

 

そして、後年のハンに影響を与えてそうな要素もかなり持ち合わせてました。

しかしそこに関してはあざとく濃密に描いたりはしないという。

変なところでストイックさを出してくる不思議な映画。 

 

 

・ヴォスというボスキャラ

 

今作のボスキャラのヴォスさん。

一見話がわかるようで実は自分の主張をひたすら押し付けているだけの典型的ゴミ上司といった感じのキャラクターです。

しかし彼もまたSWのこれまでのボス枠同様に、背後に居る強大な勢力の小間使いに過ぎないという絶妙な哀愁さを持ち合わせてます。

スターウォーズは中間管理職に理解のある映画。

 

ヴォスはわりとこう分かりやすい悪役ではあるんですが、悪役らしく描かれ過ぎてキャラそのものに突出した魅力もあまり感じられませんでした。

あざとさが空回りしてしまった希少なパターン。

 

 

・盗賊のエンフィス・ネストとその一派

 

この人達に関しては、最初はなんで出てきたんだこいつらってレベルだったんですが、一応後半でそれなりに展開には絡んできます。

また、地味に反乱軍に繋がりそうな要素も匂わせていたり重要なポジションは担ってるぽいです。

 

エンフィスはある意味で一番スピンオフらしいキャラクターな気がします。

 

 

・序盤→中盤のスピード感

 

ハン・ソロをメインにしたからこそ描きたいものと、一本の映画として構成する為の要素と、ネタの回収とキャラクター描写、これらが詰めに詰め込まれているのが序盤と中盤です。

どんどん場面は切り替わっていきますし、その中で(メインになる)キャラクターもそれなりには描いていて、個人的にはスピード感もあって悪くないと思いました。

 

しかし逆に映画そのものの物語の展開を考えると、色々起きているもののストーリーそのものはあまり進まないという妙な退屈さがあるのかもしれないです。

 

王道の冒険活劇っぽい展開ではあるんですけどね。

おかずだけ豪華みたいな印象を受けてしまう部分も正直ある気はします。

 

 

 

 

・後半からようやく減速するかと思いきや

 

各キャラクターとハンとのやりとりや掘り下げをしつつ、

オリジナル3部作で語られていた過去話の回収をして、

映画としての展開も差し込まないといけないという事で、

終盤までは本当にキツキツに話が詰め込まれながら物語が進んでくる感じでした。

 

 

 

それらの消化がようやく終わった終盤ではようやくじっくりヴォスとハンの対決みたいなところを描いてくるのかと思いきや。

 

それまで悪い奴っぽく描かれていたエンフィス・ネストとその一派が実は正義の同盟である事が判明(なんなら彼女達が反乱軍の母体みたいなニュアンスの発言もありました)

一方味方として描かれていたベケットはハンを裏切ります。

 

エンフィス・ネストに関しては驚きはありつつも、素顔を明かしてからの怒涛の印象改善描写にちょっと笑いそうになります。

凶悪っぽいキャラのマスクの中身は実は女の子でしたってこれ相当あざといですよ。

 

一方のベケットがガッチリ予想通りの裏切りをかましてくるだけに、なおさらエンフィスの描写が面白く感じます。

 

そしてハン、ベケット、ヴォスの三つ巴の戦いになっていくんですが、

ここに来てようやく本当に映画として話が収束して落ち着いてくるように思います。

 

 

 

 

ダース・モール再登場について思う事

 

これはあれですかね。

正史枠仲間の『クローンウォーズ』とか『反乱者たち』を意識してのものなんでしょうかね。

ダース・モールがオビ=ワンに上半身と下半身にバラされて以降、実は生き延びていたというのがアニメ作品で描かれていました。

 

そんなダース・モールが映画で再登場というのは正直ちょっとテンション上がっちゃいました。

しかもシディアス師匠さながらのホログラム圧と喋り方でキーラに語りかけててちょっと面白い。

 

キーラやヴォスの背景に居たのがダース・モールという事が同時に明かされ、ダブルで衝撃を与える事を狙ったかのようなシーン。

 

それ自体は良いと思うんですが、

続編を意識したかのような作りなのは個人的にどうなのかって思いました。

この描き方だと、ハン・ソロ2』みたいなのを制作しない限りモヤモヤが残ってしまいそうです。というか現状かなりモヤってます。

 

上司のヴォスを殺害して尚モールに忠誠を誓うキーラと、これから何かどでかい事をしでかしそうなオーラだけ発しているモールの描写を最後に差し込んでしまうというのは一体どういう事なのか。

だって要はこれクリフハンガーでしょう。

 

ファンサービスにしては後に引きずりすぎるかなと思います。

 

 

・ミレニアム・ファルコンが圧倒的な勢いでジャンクになっていく様は最大の見どころ

 

本作で最初にファルコン号が映るシーンで、やたら綺麗で洗練されてそうな外観を見せつけてくるのがこれまたあざとい。

いかにも「これからこいつを屑鉄に変えてやるんだ」と言わんばかり。

絶対にぶっ壊される事がわかってしまう面白さ。

 

しかし何も本作の劇中だけでそこまで壊さなくてもいいんだぞってくらい怒涛のぶっ壊され方です。

EP4の時点ですでにルークから廃材扱いされるほどボロボロだったとは言え、新品から中古までのフローがおかしいことになってます。

 

ハンは良い腕のパイロットだが船体への被害はギャンギャンに出すぜ。

 

 

 

 

まとめ

 

僕は個人的に今作かなり好きです。

ツッコミどころは多いですが楽しめる要素はたくさんありますし、

良くも悪くもオーソドックスな冒険活劇をなぞったような形式の内容なので物語にスッと入り込めると思います。

 

ただ、詰め込みに起因する話の粗は目立つ感じはします。

良く言えば展開の応酬ですが、悪く言えば一個一個の描写や展開の後味が薄いような気がします。

 

ファンサービスをかなり念頭に置いた作りになっている点以外『ローグ・ワン』とはまた違ったアプローチのスピンオフ作品で、なによりキャラクターそのものをフォーカスしている点を踏まえるとスターウォーズっぽさはあまり無いかもしれません。

 

でも面白いんですよ。シンプルに面白い。

ちゃんとあざとくエンターテイメントしてる映画自体少なくなっている中でこういう作風にしたのはアリだなと思いました。

 

ではまた。