ウォーキング・デッド シーズン9 第1話 バレあり感想 内輪揉め。
ゾンビアポカリプスをテーマにした作品が引き延ばされ続けるとどういう方向に行くのかというのを見守る、壮大な実験の様相を呈してきている感が無くも無い昨今のTWD。
行きつく先は内紛でした。
第1話「新たな幕開け」
■ストーリー
ニーガン体制の救世主との戦いも終わり、各コミュニティは再建の為に協力し合っている。
しかし軋轢は残っており、救世主の拠点である聖域への支援に疑問を持つ者は多かった。
マギーとダリルはリックの協調路線という姿勢に疑問を持つ。
■感想
今回の話でダリルがリックに「コミュニティの規模をデカくし過ぎて管理しきれなくなってるよ」的な事を言っていました。めっちゃ的確な意見。
視聴者の我々的にも、増えすぎた登場人物に起因する物語の遅延とかそういう面でも影響出てます、この方向性。
そして、今シーズンはそんなデカくなりすぎた組織の内紛にフォーカスが当たりそうな予感がしました。
マギーもダリルもリックのやり方が気に食わん事をいよいよアピールし始めていますしね。
第1話の内容としては、戦争後各コミュニティは協調路線を取っていることを示すシーンと、ヒルトップ情勢周りの話でした。
ケンというヒルトップ在住の男の子が、聖域の為の調達の過程で死んでしまいます。
これを利用してグレゴリーがマギーの暗殺を企てますが失敗。
物語の最後にはグレゴリーは命乞いも虚しく吊るし首にされてしまいました。
今回の話、協定やルール、民主主義といったキーワードがたくさん登場しています。
そんな中で、最後にこの吊るし首とマギーの「私がこのコミュニティのトップだ」感満載の独裁者演出で〆めるのは中々面白いです。
リックが民主主義的な方向性を目指している中、マギーは知らぬ間に独裁主義を強めていってるかのような、うっすらと対立の構造が見えるような作りになっていたと思います。
内容としてはそのくらいでした。
第1話、導入の話としてはかなり静かなスタートの仕方だと思います。
個人的な見どころはアンちゃん(ジェイディス)がしっかりリックの信頼を勝ち取っている事がわかるシーンがちらほらある点でした。
『24 -TWENTY FOUR-』のマホーン的な、『DRAGON BALL 』のピッコロさん的な、あの感じ。
■まとめ
リックとマギーの対立がいよいよ表面化しそうな予感がする第1話でした。
今回の死者はグレゴリー。死に様は吊るし首。
人的資源の重要性を散々説いていたニーガンとの戦いの後にこれだぜ。
マギー本当に敵枠になってしまうんでしょうか。
リック役のアンドリュー・リンカーンとマギー役のローレン・コーハンの降板は既に決まっていて、今シーズンの途中で退場するそうです。
この二者の演じるキャラクターが地味に対立しかけている流れもそういう部分に関連してるんでしょうかね。
なんにせよ、無難に楽しめた一話でした。
ウォーキング・デッド シーズン9は期間限定ながらもHuluで視聴できます。
ではまた。