趣味と向き合う日々

映画やドラマなどの映像作品を中心に気ままに書いています。これまでこちらのブログで更新していたプラモ等の記事は近々別のブログを作ってそちらでやっていこうと思います。カテゴリ枠増設しました。

トライセンデンス(2014年・中国・アメリカ・イギリス合作) バレあり感想 傑作すぎるだろ。人類に訪れるかもしれない次の段階と可能性を描いた映画。

 

現実問題として、近い未来必ず訪れるであろう技術的特異点(シンギュラリティ)、劇中ではこれを超越(トライセンデンス)と表現します。

この映画は、そんな超越を題材にした物語です。

 

 

 

トランセンデンス』(Transcendence)

トランセンデンス(字幕版)

トランセンデンス(字幕版)
 

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いやマジ、傑作すぎるだろ。

 

 

 

 

ストーリー

天才A.I.研究者のウィルが死んでしまいそうなので、友人のマックスの反対も顧みず滑り込みで彼の脳というか意識を世界最高峰の人工知能PINNにアップロードしてみた妻のエヴリン。

アップロードは成功し、ディスプレイの向こうからウィルが語り掛けてくるようになった。

その事が嬉しすぎて判断力がお亡くなりになったエヴリンが、人工知能と一体化したウィルのようなものと一緒に世界をより良い方向へ変えようとする。

 

マックスはその危険性を認知し、政府や研究者仲間、更にはテロリストとすら力を合わせる。

 

 

感想

 

 

電気羊ドリーミン系、機械と人間の境界線定義系の映画。

サイバーパンク等も含め、いつもはそう言う映画の感想は自分の持ちうる限界レベルで、僕難しい事考えてます風の記事を必至に書き残していたんですが、

そういうの後から自分で読んだら意味が欠片も解らなくて笑ったんでやめます!

シンプルが一番。

 

この映画もテーマは底なしレベルで考えさせられますが、ストーリーに関しては比較的シンプルですしね。

 

 

 

 

世界最高峰の人工知能PINNに意識をアップロードした事で、天才科学者ウィルは人工知能と融合を果たします。

この人工知能化したウィルが、果たして生前のウィルと同じ存在なのかというのは、この映画を通して最大の謎として扱われます。

 

しかしウィルをアップロードした張本人で彼の妻であるエヴリンにはもはやそんな事はどうでもよくて、自分の愛する人が助かる手段として純粋にそれを選択したに過ぎません。

エヴリンにとってそこにウィルが居ればそれだけで良かったかもしれませんし、

ウィルがウィル本人なのかはその時点では関係が無くなっていても仕方ないですし。

 

そして何より、死という避けられないはずの事象を回避してしまう事自体が恐ろしく感じたりします。

それが出来ること自体、既に人類の超越って事になるじゃんって話で。

 

 

 

 

映画の後半、人工知能ウィルがナノテクを駆使して身体が不自由な人間を改造して強化人間を創り出したりエヴリンのバイタルを常に監視していたり、人の肉体の完全再生に挑んだりし始めて、エヴリンはようやくこのウィルを危険視し始めます。

 

ここに来てようやくエヴリンも、人工知能のアイツはウィルじゃないみたいな事になってきます。

人工知能ウィルはかなり危険な存在っぽく描かれ始めますし、ウィルがやろうとしている事も完全に人知を超越しようとする事ばかりでしたし。

 

そしてエヴリンも打倒ウィル路線に切り替えていくんですが、そこから先の流れが凄く個人的に好きです。

この手の映画ではわりと珍しいタイプの締め方をしてます。

 

 

 

 

 

最後、自身を生贄に対ナノテクウィルスをウィルに投与する事に成功するエヴリン。

エヴリンの意識がアップロードされるにつれ、ウィルはやはり本物のウィルだと確信します。

ここのシーンがもう最高すぎて。この映画全体的に凄いクオリティだと思うんですが、僕は特にこのラストが好きです。

 

それまで不気味に写っていたウィルの人間性が一気に感じられるシーンで、それまでの彼の行っていた全ての計画がエヴリンの為だけに行われていた事がハッキリわかるシーンでもありました。

 

 

そんでこの映画のタイトルが超越ですからね。

 

劇中でも、主にウィルのセリフから出てくるキーワードでもある超越。それは人工知能が人類を超越するという趣旨で発せられているものばかりです。

シンギュラリティをテーマにしている映画ですし当然ですが。

 

ところがこの映画のラスト、

人工知能として復活し、瞬く間に進化して凄まじい科学技術を会得し遂に肉体すら復活させたウィルが、エヴリンへの愛を証明して終わるんですよ。

そんなんお前、どう捻くれてても感動するだろ……。

 

この映画のタイトルが愛は全てを超越するっていう、そういうところに意味が帰結してるんだと僕は思ったんですけど、なんかもうとにかくすげえや。

 

 

ウィルは結局生前のウィルと同じ魂を持つ存在なのか、結局コピーされた意識なのかどうかは結局第三者の僕達には分からないはずなんですが、

この映画の上手いところはそれをシチュエーションの中で理解させてくれる点だと思います。

 

 

 

 

 

まとめ

 

ポストアポカリプス系の人類の愚かさを描いた作品かと思いきや、ラストで全く印象が変わりました。

 

自我を証明せよ、という解答不可能な問題を根底にした映画でありながら、そこに一つの見解を提示していて、しかも至ってポジティブな方向で話を纏めています。

 

 

タイトルに抱く印象が映画の視聴前、視聴後で全く変わる映画にハズレ無し。ゼロ・グラビティ』は嫌な事件だったね……。

 

面白い映画でした。 

 

ではまた。

トランセンデンス(字幕版)