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カードキャプターさくら クロウカード編 ネタバレ無しの全話まとめて感想記事。 大人になって観てみると違った魅力が感じられて面白いです。

 

下書きに残ったまま投稿しなかった記事を年内までに消化しちゃおうという、大掃除的なやつ。

これはクリアカード編を観られなかった怒りをぶつけたアニメCCさくら第一期のまとめ感想です。

 

 

カードキャプターさくら クロウカード編』

カードキャプターさくら Blu-ray BOX<初回仕様版>

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ストーリー

 

小学五年生の木之本桜の自宅には何故か凄い魔術師クロウさんの作ったカードを封印した魔導書が保管されている。

封印の獣の怠惰等諸要因あり、ある日唐突にクロウカードの封印が解かれてしまった。

それ以降、街中でそこそこの事件が起こる。

 

さくらは全てのカードを再び集める為にカードキャプターとなり、街中で巻き起こる事件の解決に奮闘する。

 

 

 

 

感想

 

クロウカード編は今から丁度20年前にアニメ版が放送されていました。

 当時のオタク共の熱狂具合と猛烈な支持は本当に凄まじかったそうです。

そんなオタクの存在など知らない当時幼稚園児の僕はとても純粋な気持ちでこのアニメを楽しんでました。

 

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今年改めて第一期を全話観返してみて、この作品が一概にネタ要素とブヒり要素だけでは無いという事を改めて知る事が出来ました。

ロリコン共の声がデカかっただけなんじゃないかな。

 

なんというか、さくら達を応援するというよりただ見守る感覚そのものがこの作品の魅力の根幹な気がしました。

 

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基本的に一話完結です。

カードの精霊が街で厄介ごとを起こし、それを聞きつけたさくらとケロちゃんが事件を解決しカードを収集するというのが毎度の流れです。

 

カードを集めるたびにそのカードの力を扱えるようになるため、物語が進むにつれてさくらの扱う魔法がアップグレードされ続けます。

 

これによって毎話毎話の基本の流れは一緒でありながら新鮮味が維持されるんですよね。

しかも、要所要所でかなり味のある回が差し込まれます。

子供目線での理解と共感を完全に捨てた回が割とあるのが中々良いアクセントになっていたと思います。

とうや君と美月先生に関する回とかね。

 

おかげで45話すべて飽きることなく観続けられました。

 

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その中で、さくらちゃんの戦闘服を毎度調達しつつさくらの活躍を映像記録として抑える知世ちゃんや、

ライバル的な立ち位置(直ぐに身内になりますが)として転校生で同級生で後に恋人の小狼というキャラクターが登場したり

小狼の許嫁のメイリンちゃんとかいう激かわ小娘が出て来たりします。

 

つまり物語は子供が中心になっています。

それは女児向け作品なので一見当たり前ですが、CCさくらという作品は子供を中心とする事でそこに意図的に違和感を差し込んでいる気がします。

 

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友枝町の中だけで事件は起こり、さくら達の頑張りをあえて手出しせずに見守る多くの大人達(一部はまだ10代ですが、さくら達に比べて大人という意味合いです)

その大人たちというのは、言ってしまえばさくら達に比べると圧倒的な存在です。

そういう空間の中にある為か、様々な事件が起きてピンチが訪れても、そこにはどこか庇護の安心感のようなものが感じられます。

 

これがなんとも奇妙で、かなり違和感を覚えました。

いざとなったら強い大人に守ってもらえるという安心感。

彼女達自身の努力や頑張りで成長を描いて、それによって子供たちに勇気を与えるみたいな方向性が普通だと思うんですが、CCさくらはそこがちょっと違う気がするんですよ。

 

また物語に没入させるのではなく傍観できるような構造になっているようにも思えます。

上手く言えませんが、この手の他の作品と決定的に違う点がここな気がします。

 

最終話を除いて。

 

 

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最終話、最後の審判において、さくらは非常に重大な決断に迫られます。

しかもそれは誰の助けも得られない(実際はそうでもないんですけど)状況で、自分自身で決断しなければならない事です。

この最終話だけ優しさ成分より厳しさ成分がやたら多めなんですよね。 

 

 

そこで折れかけるさくらちゃん。

そして最後の最後にようやく自分の意志で、ある選択をすることでクロウカード編は完結します。

ネタバレ無し記事なんでフワフワ濁してますが、ただ、本当にクロウカード編の最終話は面白いです。

これまでの庇護られた世界でのさくらちゃんの物語の締めとして見ると、かなり面白い形で答えてくれると思います。

 

 

 

 まとめ

 

子供の頃観ていた人は今改めて見てみると、当時と違った見方が出来て面白いと思いますよ。

なんか変に大人の視点が入り込む可能性というのも考慮して作られているんだなって、そういう部分に僕は関心寄せちゃってましたが、純粋に童心に帰って楽しめる作品でもありますし。

 

こんなところでしょうか。

 

 

あとCCさくらもやっぱりHuluで観ました。

僕BDBOX持ってるんですけどね!

配信サービスってホント便利すぎんよね。

 

さくらカード編もクリアカード編も観られます。

いつでも見られるという安心感のせいで僕はクリアカード編をまだ観ていません。悔しい。

【Hulu】今すぐ会員登録はこちら

 

ではまた。