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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年・アメリカ) バレあり感想 全ての清算と再起、そして決別を描くアベンジャーズ最終作。アツいポイントが多すぎて何度もみたくなってしまう3時間の超大作!!

 

 

マーベルシネマティックユニバースとしては通算22作目アベンジャーズとしては第4作目であり、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編となるのが本作です!

こう書くだけでも11年の歴史を感じてアツい。

 

 

アベンジャーズ/エンドゲーム』

(Avengers: Endgame)

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※※※ ネタバレありの感想記事です。 ※※※

 

 

 

 

 

 

ストーリー

 

 

使命を全うし、農園で静かに余生を過ごすサノスが突如ヒーロー達の襲撃に遭い殺害される。

だがインフィニティストーンは既に破壊されていて、世界は修復不可能に。

 

それから五年の月日が流れた。

 

 

 

 

感想

 

 

ここからネタバレあり、視聴前提感が強い内容です。 

 

 

 

置き。

 

 

今作でアベンジャーズという一つの大きな物語が終わりました。

マーベルシネマティックユニバース(MCU)で世界観を共有する作品自体はこれからも続いていくのですが、アベンジャーズはここで終了。言わば(現時点では)最後のデカい花火です。

 

もはや単独の映画としての成立は完全に投げ捨て、MCUの現時点までの全ての作品の終着点となる作りになっていたように思います。

 

裏を返せば、ストーリー的な関連性を持つ作品数本を最低限視聴しただけでは、この映画で描いているテーマや物語の設定、各登場人物の動向など全てを把握しきれないのです。

「全部観ろ」という圧倒的な敷居の高さ。

 

そもそも最初のアベンジャーズ の時点から既に一大イベントとしての側面が強かったわけですが、今作の敷居の高さは桁違いです。

アベンジャーズ (字幕版)
 

 

 どれだけMCUの作品を観ているかで視聴後の感想がかなり変わってきます。

 そもそも今回の物語の核となるのが”過去”の出来事な訳ですしね。

 

 

 

 

作のストーリーはとてもシンプル

 

 

さあネタバレ全解放の時間だ。

今作の大まかな流れ↓

 

指パッチンしたあと何処かへ消えたサノスを見つけて殺してストーン奪い返して世界を元に戻そう、とするもストーン破壊されてました。オワオワリ。

FIVE YEARS LATER……

アントマン「量子世界では時間の流れが違くて云々」

社長「タイムトラベルは不可能。メビウスの環を反転させて云々……ごめんできるわ」

過去へ行ってインフィニティストーンを過去の時間軸から借りてくるタイム泥棒作戦開始。過去へ。

過去の世界からストーンを回収する為頑張る各メンバー。

ストーンを集め現在に戻ってくる各メンバー。だが現在に戻ってきたネビュラは、実は2014年の悪党時代のネビュラ。

ハルクが指パッチンを成功させるも、直後に過去ネビュラの手引きで2014年のサノスの軍勢が現在にログイン。

死ぬほど追い詰められる初代アベンジャーズ

ハルクの指パッチンで戻ってきた人々が、ドクターストレンジの手引きで戦場に到達。大合戦へ。

そして1400万605分の1の、唯一の勝利への道を全うするトニー。

締めくくり。

 

 

 

3時間の超大作なのですが、ストーリーの内容としてはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーでサノスにより半数に減らされた宇宙の生命を再び取り戻す為の作戦と、それを止めに来たサノスとの戦いという話です。

死ぬほどシンプルでした。

 

ストーリーが何故こんなにシンプルになっているかというと、これまでのMCUの作品を前提としている点と、タイムパラドックスに関して無駄に掘り下げなかった点の二つがデカい気がします。

 

 

 

今作はタイムスリップもの要素を含む映画ではありますが、それにも関わらずパラドクスを殆ど考慮しない、考慮する隙を与えない構成は見事というか、マジで良い判断だと思います。

「過去にタイムスリップした人にとっては、その過去が未来になるからパラドックスもクソも無い」というセリフが出た時に、これは好き放題やる気満々だなとは感じましたが、予想よりも遥かに好き放題してくれました。

 

 

 

例えば、ネビュラが過去の自分を殺してしまっていたりするわけですよ。

でも、それによって生じる矛盾を描くなんて事をしたらいよいよ3時間じゃ収まらないのは明白ですし、そもそもこの映画の本筋は消された人々を取り戻すという部分にありますからね。

むしろ真っ向からタイムパラドックスという姿勢に喧嘩を売るスタイルに好感が持てるんですよこれ。

タイムスリップものの作品が好きな人ほど裏切られる展開の応酬でかなり楽しめましたし。

 

キャップが過去の、2012年のニューヨーク決戦直後の自分と殴り合ったりしてましたよね。隙を突く為にバッキーがまだ生きている事を伝えちゃったり。

普通のタイムスリップ映画なら絶対観れないじゃないですか、こんなのは。

そこが個人的に凄く好きなんですよね。

 

これって何が何でもストーンを集めなきゃならないという必死さが現れているとも思うんですよ。

過去の出来事に干渉してでも止めないといけない必死さ。

 

 

 

 

過去の世界からストーンを借りてくるタイムスリップパートが終わったらいよいよクライマックスです。

 

過去のサノスが現代にやってくる直前にハルクがガントレットで指パッチンを成功させるんですよね。

一瞬、それが成功したのかどうか分からない緊張の間を取るのが最高にズルい訳ですけど、どうやら成功らしい事が分かり、

やったぜやり遂げたんだぜ!!的な歓喜のパートを挟むことなく一気にサノスの軍勢との戦いにもつれ込みます。

 

上手すぎませんかこの緩急の付け方。

何よりクライマックスの大バトルの直前に、今回のアベンジャーズの目的が達成されている点が最高に上手いです。

こうすればあとは過去からやってきてストーンを奪い取ろうとするサノスと、それを阻止しようとするアベンジャーズという極めてシンプルな敵対構造にのみ意識を集中させられますしね。

 

 

過去作品で描かれた出来事を前提として、ギリギリまでストーリーをシンプルなものに抑え最後の戦いの直前に目的を終えさせる事で、

クライマックスを徹底的に楽しめるものにしてくれています。

その後の、トニーの最後も含めてね。

 

 

 

作のサノスはただのヤカラ

 

 

最愛の娘や大切な部下を沢山失い、たくさん傷つきながらもそれでも必死にこの宇宙の平和の為にストーンを集め、最後はその目的を達成させたアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのサノス。

 

 

風格が漂っていたと思うんですよ、前作の彼は。

物凄く筋の通ったキャラでしたし、徹底的に狂った正義感を決して捻じ曲げない漢の風格に包まれています。

それを納得させるだけの要素も沢山あります。

彼はインフィニティストーンを集める旅の中で様々な経験を通して成長するんですよね。

これがIWの主役はサノスだと言われる理由でもあります。

 

 

 

そんな経験を通じて目的を達成したサノスが、冒頭で首をきっちり獲られて死ぬ映画が本作です。

 

こうしてライバル不在のままかなりの時間を経由して、ラストにタイムスリップによって2014年のサノスの軍勢との戦いという展開を迎えるアベンジャーズなんですが、

この時点のサノスは、まだインフィニティストーンを集める旅を本格的に始めていないんですよね。

だからなのか分かりませんが、兎に角ヤカラ感が強い。

 

「地球には個人的に思うところがあるから、特別に自分のルールに反して殺戮を楽しませてもらう!」とか、

スカーレットウィッチにシメられて思わず「味方を巻き添えにしてもいいから艦砲射撃で地上を狙え!」とか、

如何にも悪役風な事を言ってしまったりする今作のサノス。

さてはオメェ小者だなぁ?

 

 

つまり今作ではサノスを明確にヴィランとして描いています。

前作ではサノスというキャラクターがどういう意図でどういう目的を持っているのかを描く必要がありました。

それ故にああいう形で、サノスというキャラに感情移入させるような構図で彼を描いたと思うんです。

 

一方今作のサノスは過去からやってきた存在です。

そしてアベンジャーズにとっては倒すべき敵である事に変わりはありません。

つまり言い方が良くないかもしれないですが、今作のサノスというキャラクターには風格を持たせる意味が無いんだと思います。

 

観客はIWでのサノスの印象をしっかりと持っている上で、今作のヤカラ感のあるサノスと対面するわけですが、キャラの背景が軽薄だとかそんな事は思わないわけですよ。

 

 

 

これも上手い作りになってるなと思いました。

サノスを倒すべき敵、悪い奴とすることで、IWで描いていた正義とは何かみたいな複雑さを内包してしまいそうなテーマから意識を逸らす事も出来ます。

だからこそシンプルに最後の大バトルを楽しめるんですよね。

 

 

 

たしてこれはハッピーエンドなのだろうか とにかく観終えた後はスッキリした気持ちになる

 

 

 

だってやっぱりファン的には複雑な気持ちになるじゃないですか、トニーとナターシャが死んでしまうのって。

物語的にはハッピーエンドだとは思いますよ。

全ての清算が終わって、最大の敵も排除出来てますから。

 

でもやっぱね……。払った犠牲を想うとやるせないところもあるんですよね。

トニーとナターシャだけでは無く、前作で逝ってしまったヴィジョンやガモーラももう居ないわけですし。

ガモーラに関しては過去ガモーラが出てきたりもしますけど。そうじゃない。

 

 

それでも、締めの映画らしい終わらせ方ではあると思いました。

今作、全体的に再起と決別がテーマになっていた様に思います。

個人的には再起以上に決別という部分を感じさせる点が多かった気がします。

トニー、スティーブ、そしてソーのBIG3に特にこれが顕著に感じられます。

 

ソーは最終的にアスガルドの王としての自分と決別ガーディアンズと共に旅に出ますし、

ティーブは自己犠牲を厭わず世界の為に戦うヒーローとしての自分と決別し、最後は自分の人生を歩む選択をとります。

そしてトニーはガントレットを使う事でその命を落としますが、これはファンに対してアベンジャーズとの決別を意識させているのかなと。

 

 

 

マーベルシネマティックユニバースはアイアンマンで全てが始まりました。

アイアンマン(字幕版)

アイアンマン(字幕版)

 

 

このシェアードワールドを象徴する作品こそアベンジャーズシリーズであり、その中心に居たのはやはりトニー・スタークでした。

そんなトニーの死を描いた事でひとつの区切りが明確になってしまうんですよね。

終わりを強く意識させます。

 

 

 

そうしてアベンジャーズシリーズ、というかこれまでのMCU作品の総決算を行った映画のエンドロール後に、本当の最後の最後に少しだけ聞こえてくる、鉄を叩くような音。

あれはアイアンマンでトニーが最初のスーツを作る時の音だと思います。

そこから全てが始まりました。

 

それを思い起こさせる音を最後の最後に持ってくるのって、要はアベンジャーズはこれでお終いだけど、MCUはここから新たな始まりを迎える、みたいな事を伝えているんじゃないかなって勝手に思っているんですよね。

実際にこれからもまだまだ映画自体は予定されてますし。

アベンジャーズに変わる新たなヒーローチームでお祭り騒ぎをさせてくれる日がいつか来ることを願ってます。

 

 

 

それとは別にシンプルに涙腺に来る演出ですよねこれ。

泣いたんだよね俺最後の最後にあの音聞いて。

 

 

 

人的おもしろポイント

 

ネタが多すぎて羅列しても相当な数になりました。

 

 

・キャラクターの変化

 

サノスを倒したのに何も清算されていない事実に絶望したソーが五年という時間で得たのがフォートナイトで煽ってくるキッズをVCで脅してはビール漬けでダラダラと過ごす毎日でした。結果死ぬほどデブ。

脳まで筋肉だから俺はお前より賢い理論は捨てた。

 

一方ハルクは脳と筋肉を融合させてブルース・バナーを維持したままハルクの外観を手に入れていた。しかし殆ど戦わず暴れもしない潔さ。

NY決戦にタイムスリップして申し訳程度にウオーウオー言いながら若干モノを壊すだけで留めるハルクで笑う。

 

 

 

・ネズミが偶然アントマンを帰還させる

 

ここ凄いご都合感ありますけど、ストレンジはこれも見越して未来予想していたのですからご都合でもなんでもありませんよ!

ネズミほんとファインプレイですよ。

アントマンが居なけりゃタイムスリップやる事も無かったわけで。ホントこのネズミが今回の映画の全ての始まりみたいなもんです。

このネズミを称えるべきですよ。

 

ところでこのアベンジャーズシリーズの配給ってディズニーなんですよね。

 

 

 

・トニーとスティー

 

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ以降ぎくしゃくしたままだった二人ですが、今回ようやく、ようやく仲直りしてくれました。

 

しかもそれがね。

トニーから謝るんですよね。

なんかもうトニーって本当このMCUを通して成長したんだなってひたすらに感動するんですよここ。

その後の二人のコンビ感とか含めアツい。

 

 

 

 

・過去のロキ……

 

偶然にも足元に転がってきたキューブをしれっと確保して姿眩ましの術で姿を消すロキ。

2012年でキューブの確保が困難になりキャップと社長は1970年代に向かう事になるんですが、その後姿をくらましたロキとキューブの顛末は描かれず。

ロキを主人公にしたドラマシリーズの製作が発表されていたのですが、どうやってロキを生き返らせるのか考えていたら、生き返るとかそんなナマなやり口じゃなくて笑いました。

 

 

 

・ハイルヒドラ

 

2012年の世界でシールドの部隊達と共にエレベーターに乗り込みマインドストーンの奪取を狙うタイムスリップしてきたキャップ。

何処かで見たシチュエーション。

 

 

あのエレベーター内での乱戦の再現かと思いきやキャップの口からまさかの「ハイルヒドラ」発言。そうして安心させて疑われる事も無く杖を手にするキャップ。

既に彼らがヒドラである事を知っている現在のキャップだからこその機転を利かせたこのやり口。

ついでに言うとコミックスでのキャップがかつてヒドラ側の人間だったという小ネタを噛ませているシーンでもあります。

 

 

 

・若かりし頃のハンク・ピム博士

 

外見からしてやべーやつ感丸出しでワロタ

 

 

 

・キャップとハンマー

 

ここ死ぬほど燃えたよね。

キャップがソーのムニョムニョを持ち上げてサノスに挑むシーン。

ムジョルニアを持ち上げられるかもみたいなのはアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンでちらっと見せているんですが、それはあくまでファンサービス的な、そこまでの要素じゃないもんだと思っていたら今回のこれです。

最高すぎる。

 

 

 

 

・アッセンブル

 

キャップ「アベンジャーズ!!……アッセンブル」

 はい最高。

 

 

 

・ピーター・パーカーを守る会発足の瞬間

 

 ガントレットの為に全力で敵地ダッシュをしかけるピーターの護衛に、女性ヒーロー全員が駆けつける展開でなんか笑いました。

あんなかわいげの残る子に危険なことさせるなんて黙って観ている訳にもいきませんもんね。母性爆発ですよねそりゃ。

 

 

 

・ストーンを元の場所に返しに行くキャプテン・アメリカ

 

何故キャップなのかというと多分ムジョルニアを持てるからなのかなと思うんですが(過去のソーの世界から勝手にソーが持って来ちゃっていたので)、それならソーに行かせても良かった気がするんですよね。

あのでぶっちょのソーじゃなんとなく信頼できないのかもしれませんけど。

メタ的に言えばこの映画の最後、スティーブがヒーローとしての自分と決別する事を決め過去に留まるという展開の為の人選ではあると思います。

 

そういうところは置いておくとして、

ヴォーミアでソウルストーンの案内人やってんのが因縁の相手であるレッドスカルなんですよね。

絶対戦いになるだろ。

 

 

 

 

 

他にも死ぬほどたくさん好きなポイントがあるんですが書いていたらキリが無いので特に印象的だったところだけ。

とんでもない映画だぜこれは。

 

 

 

 

個人評価:★★★★★

 

 

MCUの作品をずっと追い続け楽しんできたファンへの解答として、この上なく素晴らしい見せ方でアベンジャーズの最後を描いてくれた映画だと思います。

個人的には最高の映画だと思ってます。

 

 

ぶっちゃけ、

序盤でいきなりラスボスの首獲ってしまってどうすんのこの映画と思ったら、

案の定その後しばらく陰鬱な空気が続き、

タイムスリップが可能っぽいという事が分かり過去の世界でストーン集め始めたあたりまで

「これはもう石を集めて世界を元に戻してお終いかな」って思いながら観てました。

それでも十分に面白いですしファン的には最高ではあったのですが、何か足りないと。

 

それはバトルだと気づくころに過去最大規模の大バトルに繋げてくる焦らしの上手さ。

しかもそれを複雑に描くことなく徹底してシンプルな流れに落とし込んでいます。

何この構成力。

 

よってルッソ兄弟は神。証明終了。

ではまた。

アベンジャーズ (字幕版)