戦姫絶唱シンフォギアGX(2015年/日本) バレあり感想 今度は孤独に焼かれる人と絆に燃える人達が戦う。
※寝ぼけ誤表記全力修正しました!!!!!
OP曲は三期が一番好き。
君の為に歌いたいよっ!!!
例の如く今ならYouTubeで観る事が出来ます!!
僕はアマプラで観てますが。
これいつまでつべで配信してくれるんでしょうね。
やっぱ今放送中のXVが放送終了するまでとかなんでしょうか。
※2019年9月いっぱいで無料配信期間は終わったそうです。
第一話いつもぶっ飛びすぎてて好き。
以下、シンフォギアGX(三期)全体のネタバレを含む感想記事です。
■ストーリー
せっかくノイズを封じたと思ったのに今度はギアを分解してくるアルカノイズが現れた!錬金術師も現れた!真実の人も現れた!
それでも装者は抵抗するで?拳で。
■感想
今回戦う相手は錬金術師のキャロル・マールス・ディンハイム。
突然出てくる錬金術師という要素には正直面食らいましたが、歌を力に変えるシンフォギアとは割と密接な関わりがあるらしいことがその内分かります。
キャロルは数百年前に父親を不条理に失います。
死に際に父の遺した「世界を識る」という言葉に憑りつかれ、これを拡大解釈した末に、世界を分解し再構築するという結論に至り、四体のオートスコアラーと呼ばれる自動人形を率いて響達の前に立ちはだかります。斜め上を行く発想。
キャロルとの戦い(一戦目)、オートスコアラーとの戦い、キャロルとの戦い(二戦目)の三段階に分けて錬金術師との戦いが描かれていたんですが、 1クール13話構成であるシンフォギアシリーズでこれをやった結果、勢いアニメ感に拍車がかかってしまったような気もします。
本当はそんなこと無くて、かなりしっかりとした設定とキャラクターの背景と動機が存在するんですけどね。
最も、キャロルが一度倒される6話までの時点で、錬金術師サイドは圧倒的な力量を見せつけているので、彼女?達が適当に倒されたという印象はありません。構成の妙。
対錬金術師戦で鍵となるのが、シンフォギアの新たな切り札であるイグナイトモジュールでした。
キャロルの元から逃れ(知らぬ間にスパイとして利用されていた)、キャロルの知識と記憶の一部を継承するホムンクルス、エルフナインちゃんの力添えによりこのイグナイトシステムは完成し、実戦投入されます。
一期二期でびっきーが見せていた暴走状態にヒントを得て、闇を増幅する特性を持つ聖遺物ダインスレイフの力を掛け合わせて完成したイグナイトモジュール。
起動時に心の闇に飲まれないように抵抗する必要がありますが、装者の誰もが誰かの助けによって闇を乗り越えてイグナイトを起動させています。
この点を思い返すと、イグナイトモジュールは三期のテーマを象徴するようなアイテムなんだなって思えるんですよ。
三期は家族の絆にフォーカスを当てつつ、仲間との結束で困難を乗り越えるという形式で物語が進みます。
響と父の確執、翼と父親の八紘の確執、そして何より敵対者のキャロル自身もまた父親の存在に囚われていました。
家族との確執という苦悩を乗り越える時、響には未来が、翼にはマリアがそれぞれ背中を押してくれています。
キャロルには支えてくれる存在が居なかっただけの話で、実は響達とキャロルとの差って孤独かどうかの差だったりするのが面白いです。
だからキャロルは父の死という困難を乗り越えられず、死に際に残した言葉の意味と意図に意義を求めて暴走しちゃったわけで。
またキャロルは力を行使するたびに記憶を焼却するのですが、過去と向き合った響達とはこの点でも対比になっていたりします。
絆パワー全開の奴らを目の当たりにして、そんな連中に囲まれてフルボッコされ記憶まで失ったキャロルちゃんが、最後の最後、ある意味で唯一の家族でもある瀕死のエルフナインの為に身を捧げてる(って解釈したんですけど)の、凄く良いと思いませんか。
クリスだけはキャロル寄りの苦悩を抱えている印象でした。
調と切歌の二人の後輩という守るべき大切なモノが明確に出来た事で新たに苦悩し、一期の頃のように孤独に一人で全て背負おうと空回りしてしまいます。
成長したクリスがまた拗らせてるようにも思えますが、人間はそんな簡単には変われないもんですし、この生々しさは個人的には好きでした。
そんなクリスもまた、調と切歌と共にこの苦悩を乗り越えています。
そう考えると、キャロルと響達との違いを一番明確に描写として落とし込まれたキャラはクリスだったのかも。
あとウェル博士の謎の再登場とかありました。
ウェル博士の死に際はわりとかっこ良かったです。
そう言えばこの人もまた、英雄に憧れすぎて周りの人間にドン引きされて孤独になった人でしたね。
■〆
個人評価:★★★☆☆
これまでの二作よりも明確に仲間の力という部分にフォーカスしていたと思います。
一期、二期とは戦う相手が一新され、新たな脅威に立ち向かうことになったびっきー達。
イグナイトという新たな決戦機能の登場や、過去シリーズのキャラの再登場、困難を乗り越える少女たちなど相変わらずアツくなる点を抑えています。
気になった点を強いて言えば、もう少し動きのある戦闘シーンとか観たかったかも。
それも結局次作のAXZ(アクシズ)で解消されるんですけどね。
あと第一話で翼とマリアが歌ってる星天ギャラクシィクロスって曲、最高すぎてオタク泣きしちゃった。
ではまた。
- アーティスト: キャロル・マールス・ディーンハイム(水瀬いのり),上松範康,藤永龍太郎
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2015/09/30
- メディア: CD
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