インモータルズ-神々の戦い-(2011年/アメリカ) バレあり感想 ギリシャ神話を元ネタにしたギリシャ神話風の王道英雄譚。
ギリシャ神話をモチーフにしたフィクション。
フィクションってなんなんだろう。
(IMMORALS)
予告:https://youtu.be/dfYhrk4fjOQ
以下、ネタバレを含む感想記事です。
■ストーリー
■感想
ギリシャ神話に登場するテセウスを題材に、彼とギリシャの神々にまつわるエピソードをピックアップして融合させ、映画サイズに収めた作品。
神話を題材にした映画の最大の障壁は、その元ネタとなる神話そのものに対する知識がある程度必要な事が多いという点だと思います。そういう部分では史実ベースの戦争映画にニュアンスが近いのかも。
ただ、この映画はテセウスを主人公に置きつつも基本的にオリジナルストーリーとして作られている為、むしろ元ネタのエピソードを知らない人の方が世界観に没入できるんじゃないかと思いました。
あくまでギリシャ神話をベースとした一人の男の英雄譚として、極力シンプルに仕上げた印象です。
テセウスは幼い頃から老人(変身したゼウス)に鍛えられており、立派な戦士へと成長した段階からストーリーが始まります。
個性的なサイドキックに恵まれ、道中助けた巫女と恋して、強大な悪の王を倒す……。
流石は神話ベース、どうイジり倒しても王道になってしまうらしい。
その中で時々神々と遭遇し時に助けられながら、テセウスは英雄となり、最後はその功績を称えられ神として天界に迎え入れられます。
神々の戦いと邦題ではサブタイトルが付いていますが、基本的には人間同士の戦いです。神々の戦いは劇中時間の前に一番でかい大戦が既に終結しており、その他はクライマックスとラストシーンにて描写があります。
つまり、バッチバチに神様同士が神パワーでぶつかり合い、異形の化け物共をギャンギャンになぎ倒すような映画では無いという事です。
そういうのが観たい時は『タイタンの戦い』『タイタンの逆襲』がおすすめ。
『インモータルズ』でも掟を破った戦神アレスが人間を圧倒的な力で粉砕するシーン等ありますが、かなり控えめです。
掟を破ったアレスを父ゼウスが自ら葬るシーンがわざわざ描かれている事からも察せますが、基本的に人間同士の争いは人間同士で決着付けてよねというのが天界のスタンスらしく、映画自体もそれを踏まえてあくまで中心にあるのは人間の物語という感じに落ち着けていました。
それでもこの映画のアレスはかわいそうすぎる。
一緒に掟を破ってテセウスに力を貸したアテナは謎に見逃されていますし、ゼウスの兄ポセイドンが力を貸した際には咎めすらしない。
ゼウスさぁ……。
■〆
個人評価:★★★☆☆
ギリシャ神話をモチーフに、様々なエピソードを融合させひとつのオリジナルストーリーとして再構成された映画。
その内容は王道の英雄譚そのものであり、いたってシンプルです。
なんとなく神話ベースの映画が観たいって時に最適なバランスの映画。
インモータルズ-神々の戦い-は以下の配信サービスでも視聴する事ができます。
ではまた。