6アンダーグラウンド(2019年/アメリカ) バレあり感想 ファストフードみたいな映画。
ネットフリックスオリジナルでベイヘム炸裂。
クリスマスイブで美味しい物を食べるついでに観るのはこの映画にしようと前から決めていた俺の判断は正しかった。
『6アンダーグラウンド』
(6 UNDERGROUND)
画像引用元:Netflix
以下、ネタバレを含む感想記事です。
■ストーリー
自警団がクーデターを支援。
■感想
マイケル・ベイの撮影技法の特徴を指して生まれた”ベイヘム”というスタイル。
これを堪能するのに最適な映画が新たに生み出されました。
ド派手なカメラワーク、セクシー美女、カーチェイス、コンバット、下品なジョーク、突然訪れるシリアス、ハッピーエンド、USA。
それらを映画というフォーマットの中に一切のバランスを無視して詰め込むことで強引に成立させるやり口は、究極的には娯楽特化した作風とも言えます。
今作もこのマイケル・ベイらしさが全開でした。
『アルマゲドン』くらいのバランスだったらまだ超大衆娯楽として盛り上がって楽しめたと思いますが、『トランスフォーマー』シリーズ辺りから顕著に表れ出した暴走とすら言えるやりすぎな味付けに完全に毒されたのか、今作は完全にやりにいってる雰囲気がありました。
本作は6人のメンバーからなる自警団の物語。
それぞれの過去と現在を中盤まで時系列を組み替えながら描いていきます。
カットイン演出がいちいち挟まれるんですが、それがやたらスタイリッシュでかっこいいです。
しかしメンバー紹介はライアン・レイノルズ演じる主人公の"1"(ワン)以外はあっさり済まされていました。”3”の人とか1分くらいしか紹介タイム無かった気がします。バランス。
ストーリー内容はシンプルで、悪の独裁政権をクーデターによって転覆させようというだけのもの。その為に自警団の皆が危険で派手でスタイリッシュなミッションに挑む様を楽しむ映画です。気楽に楽しめる事が確約されているような作品。
あとはマイケル・ベイらしさがひたすら炸裂します。
ベイヘムの一言でほぼ内容が伝わるし、そもそもマイケルベイ映画を観るというのは僕の中ではそれを求めて観る事とほぼ同義なので「ベイヘムってたまに堪能すると楽しいよね」以外の言葉を語る事も出来ないんですよ。
ただ完全にそれでおしまいという訳でも無くて、この映画はこの映画で個性的で面白い画がたくさん観られました。
パルクールシーン全般と、後半に用意された磁石を使った大騒ぎシーンの二つはとても印象的でした。
今後この映画を思い出すときに真っ先に出てくるのが多分この二つなんだろうなと思います。
■〆
個人評価:★★☆☆☆
マイケル・ベイ監督作品、主演ライアン・レイノルズ、この二点を明らかにプッシュしていました。つまりファストフード片手に大味で派手な映画が堪能したい時に観ろと、そういう事だと思います。
個人的にこの映画はとにかく纏まりに欠いている気がします。
一瞬まじめ風をチラつかせるように、鍵盤を申し訳程度に鳴らすBGMと共にシリアスな雰囲気を演出して見せたりするのが逆に鼻に付くというか、やるならもっとしっかり知能指数低めに突き抜けてくれてもいいのになって思いました。
決して嫌いではないんですけど、突き抜けた面白さはあまり無かった印象です。
『6アンダーグラウンド』はネットフリックスオリジナルの映画です。
ではまた。