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インシテミル 7日間のデス・ゲーム(2010年/日本) ネタバレあり感想 推理の面白さが死んでる映画。あと何言ってんのか全然分かんなかった。

 

いやマジで音声ミックスちゃんと確認してんのこれ?

 

インシテミル 7日間のデス・ゲーム』

インシテミル 7日間のデス・ゲーム

インシテミル 7日間のデス・ゲーム

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 以下、ネタバレを含む感想記事です。

 

 

ストーリー

自給10万オーバーの明らかに異常なバイトに釣られてやってきた10人の男女が、謎の施設に放り込まれて7日間共に過ごそうとしたら人が死んで不安に駆られ始める。

 

 

感想

心理実験と称され密室で7日間、10時に自室に入るというわりに扉に鍵はかけられないとか、事件が起きたら探偵役きめて犯人探しやるルールとか、生存者が2人になった時点で実験終了だとか、参加者にはそれぞれ凶器が支給されているだとか、ゲーム全体の監視管理をガードというロボットが担当するだとか、世界中に実はその内容が配信されているだとか、設定は相当面白そうだと思いました。

 

原作のインシテミルの評判ってものすごく良くて、当時(今もですが)ほぼ小説は読まなかった僕ですらその名前を聞いたくらいなので、相当面白いのは間違いないはず。

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2010/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

端的に言えば、この映画は雑すぎると思いました。

恵まれた設定と、雰囲気バリバリの舞台、トドメに豪華な俳優陣が勢ぞろいで、ここで完全に力尽きたかのように、その内容はあまりにも短絡的な展開が多すぎて引きます。

いやマジ引きます。引くっていうかもうなんか無になります。深淵。

 

 

 

 

ルール説明が終わった後、顔見せレベルの自己紹介があり、そしてアリキリのボケやってた人が演じるキャラ西野が謎に場を掻き回した後、最初の犠牲者がその西野。

 

最初の死体を発見した際に石原さとみ演じる関水ってキャラの叫び声で、皆が自室から現場にやってくるんですが、その後に「でも廊下で銃声なんてしなかった」「扉締めきったら外の音は聞こえない」的なやりとりがあるんですよ。

いや正に今みんな締めっきりの部屋から震え声系の叫び声聞いて出てきてたのに……。銃声よりは確実に小さめな声だったと思うんですけどね。

そしてその矛盾を消し飛ばすかのように矢継ぎ早に暴走を始める藤原竜也演じる結城、いや藤原竜也でいいか。

 

 

 

 

ゲームの進め方は凄く基本に忠実と言うか、実際にどういう流れで事件発生から解決まで進めていくのかを、実際にオーソドックスな形で流れを見せてくれる映画です。

探偵と犯人がいて、犯人は事実かどうかは関係なくただ多数決で決めて、そのあと収監されるわけですが、これって収監された犯人が一番安全じゃないですか……?

終盤のシーンで分かるように犯人はゲームから離れられて監視カメラの映像もある程度見放題なわけですよ。生き残る為にわざと犯人役になるのが正攻法ですらある気がしました。

 

そもそも犯人のペナルティが牢屋風のお部屋に拘束管理される意外無いどころか報酬額も何故か上がるという謎すぎるシステム。

率先して犯人目指そうぜこんなん。

 

あと、その犯人探しのシーン、推理パートなんですが、推理しないというまさか過ぎるチョイスで流石に笑いました。

「お前怪しいよ!ほらぁなんか、〇〇(←なんか怪しそうな行動)してたろぉ?だからお前犯人だよ!はーーーい多数決とりまーーーーす!!!!」

程度の論拠皆無感情全開レッテル張りのみの口論が展開され、主人公である藤原竜也が弱弱しく止めに入ろうとするも無視され、多数決されていました。

 

探偵役となる一人が根拠のないレッテルを貼った後、皆の意見を聞くとか状況証拠をもっと探したりするとか、そういう時間を一切取らず、そのまま多数決へGO。

本当に根拠が弱いまま多数決のシーンに行くので、正直そのあたりの推理やミステリー的な質は良くない映画だと思いました。

 

最初の推理タイムだけそんな感じなのかと思ったら、2度目に訪れた推理パートではもう参加者同士がお互いに疑い合って殺し合ってしまうという展開でそれどころじゃなくなっていましたし。

 

 

 

 

 

最初の死者がそもそもガードロボットに殺害されていたことが発覚し、実は犯人などいない、人間の疑心暗鬼を巧みに弄んだゲームだった、というオチの映画なんですが、このゲームを仕掛けた側の目的達成点が一切説明されないのも中々にモヤモヤします。

 

いやだって、見知らぬ人と突然7日間一緒に半地下施設で過ごせって言われて、その上死体が出てきたら、まず疑心暗鬼になるでしょ。

このゲームを開催している側が心理実験と称してる以上、実際にどんな心理実験をおこなっていたのか少しくらいヒントが欲しかったです。

 

あるいは、本当に殺し合いそのものがメインで、心理実験っていうのはただの建前だったパターンのやつなんですかね。

配信されてたり綾瀬はるか演じるヒロインキャラが実は運営サイドの人間で、ゲームを盛り上げるために色々小細工していたことがクライマックス後に明かされるので、そっちのデスゲームそのものが中心だったパターンな気がします。

 

というか、多分この映画は流れに身を任せてるだけで勝手にどんどん真実が発覚するような作りになっているのが良くないのかもしれません。

例えば実際に誰かを殺したキャラも四名ほどいるんですが、そのうち一人は殺すシーンが描写され、二人は殺し合って、残りの一人もテンションが上がりすぎて勝手に独白してくれます。

考えなくても証拠が勝手にやってくるみたいな、そんなぬるさを感じました。

 

 

 

 

 

なんかこれ個人的になんですけど『ダンガンロンパ』っぽいなぁって思いながら観ていました。

 結構似たようなシステムでデスゲームやってますし。

ダンガンロンパは証拠集めて推理して真犯人をしっかり見つけるまでのフローが面白くて好きです。

ダンガンロンパ1・2 Reload - PSVita

ダンガンロンパ1・2 Reload - PSVita

  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: Video Game
 

 

 

 

個人評価:★★☆☆☆

いやこれ逆に原作読んでみたくなります。

本格ミステリーとシチュエーションスリラーが組み合わさった上質デスゲームなのかと思っていたら、なんとなくどんどん人が死んでいってなんとなくで真実が発覚するような、推理とか謎の面白さとか死の恐怖とか、魅力となるはずの要素の殆どが死んでいるような印象で、個人的にはそんなに楽しめない映画でした。

 

あと本当に、セリフが聞き取れないシーンが多すぎます。

モニターの音量ミックスこっちで何回調整したかわかんねえですが、それで映画に集中できなくて入り込みきれなかった部分も、もしかしたらあるかもしれないです。

 

 

現在、以下の配信サービスで視聴できます。

ではまた。