ギャラクシー・クエスト(1999年・アメリカ) バレあり感想 SF好きに向けたコメディ風SF映画でしかもちゃんと面白いってのが最高
うきうきでレンタルしてきたのに普通に配信サービスで観れる事がわかった(8/8の記憶)。
コミケ行った後しばらくのんびりしてたらブログの更新をすっかり怠りました。
SF映画、というかスタートレックとその熱狂的なファンが原案、元ネタっぽいです。
ただ、それだけに留まらないSF映画好きをうっきうきにさせる為の要素がたくさん散りばめられてます。
『ギャラクシー・クエスト』(原題:Galaxy Quest)
ヒロインにシガニー・ウィーバー起用してる時点でなんとなく最高の映画だと分かる。
■あらすじ
かつて大旋風を起こしたテレビドラマ「ギャラクシー・クエスト」とその登場キャラクター達。
キャラクターを演じた俳優陣はその後目立った活躍に恵まれず、熱心なギャラクシー・クエストのファン達を相手にイベントやサイン会を開催する事で俳優生活を送っているような状態だった。
あるファンイベントのサイン会の場で、ダガート艦長を演じたジェイソンの前に不自然な身動きと言葉を話す、自らをサーミアンという宇宙人だと名乗る四人組が現れた。
ジェイソンは彼らを翌日のイベントのスタッフだと思い、明日リムジンを用意して迎えに来るようにとだけ言ってあしらう。
翌日、サーミアン人たちの用意したリムジンに乗り込み移動の最中うたた寝してしまうジェイソン。
目覚めるとそこは、サーミアン人たちの宇宙要塞の中だった。
サーミアン人は、偶然にも受信した「ギャラクシー・クエスト」の内容が実在の出来事であると信じていた。
そして、彼らサーミアン人と敵対する宇宙人サリスとの戦いに力添えをしてもらうために、ジェイソンら「ギャラクシー・クエスト」の出演者に助けを求めて地球にやってきたのだった。
■感想
よくこんな個性的な顔立ちの役者だけあつめたもんだよ。
サーミアン人の皆さん(人間形態)。
実際の彼らは触手が各所から生えまくった気持ちの悪い姿なのですが、艦長はじめ人間の英雄の皆さんに合わせて人間に擬態してます。
なんかもうずっと見てると彼らが全員好きになります。
サーミアン人は恐ろしいほどピュアで嘘とかの概念すら無い宇宙人です。
故にフィクションが理解できずにジェイソンたちが出演していた「ギャラクシークエスト」というドラマを史実であり事実であると信じている訳ですが。
映画の中心プロットとして盛り込まれた勘違いの要素ですが、それが結果的にキャラクターの個性にも繋がってるのが面白いところです。
基本的にそう言った勘違いやすれ違いなんかがメインで、全体的にもコメディ調の明るい映画ですが、だからと言って侮ってはいけないです。
美術設計という点では多くの本格的宇宙SFに引けを取らない凄まじいクオリティに仕上がっています。
コメディ映画=チープみたいな考え方を捨てるべきですね。
そして、本作を語る上で外せないのが『スタートレック』へのパロディ。
なんならこの宇宙船の座席配置なんかももろに意識してます。
他にも、クルーの中のブレイン的存在が異星人という設定だったり(=スポック)、ファンの呼称に関してだったり(スタートレックにおけるトレッキーとトレッカーという呼称の差異)、船長のキメ台詞だったりとにかく盛り込まれています。
だからと言ってスタートレックを知っていないと楽しめないって訳でもありませんが。
あくまでここは小ネタですし。
映画のノリとしては夏休みスペシャル的な、『グーニーズ』とか『ジュマンジ』とか、その辺りと近い香りのする作品でした。
■まとめ
SF映画としても楽しめるだけのクオリティをしっかり確保しながらも全編コメディ中心に軽快に話が進みます。
『スタートレック』へのオマージュ、パロディがふんだんに盛り込まれていますが、
実はそれ以外のSF映画に対してのパロディも結構あるので、SF映画好きな人はそう言った小ネタを探す楽しみもあるかもしれません。
各キャラクターの魅力もしっかり立っていて、映画を観おわる頃には確実に登場人物達のファンになっていると思います。
勘違い系、アンジャッシュ系プロットの映画で気軽に楽しめる作品です。
正直超おすすめ。
この映画は、下記の動画配信サービスで視聴する事が出来ます。
ではまた。