趣味と向き合う日々

映画やアニメなどの映像作品、音楽、プラモデルといった趣味に関して気ままに書いています。

キング・アーサー(2017年・イギリス・アメリカ・オーストラリア) バレあり感想

公開最終日に滑り込みで観てきましたよ!

 

監督は『スナッチ』なんかで個性的なキャラクターを描き狂っているガイ・リッチー監督なので、

絶対にアーサー王伝説をそのまんま描いてくることは無いと思ってましたが、

やっぱりキャラの立て方がうめえわ!!

 

キング・アーサー』(原題:King Arthur: Legend of the Sword)

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wwws.warnerbros.co.jp

 

 

 ■あらすじ

魔術師(メイジ)と人間が共存していた時代がかつて在った。

だが、権力に目が眩んだ魔術師モルドレッドは強大な魔術の力で人間達と敵対する。

イングランドの王ユーサーは聖剣エクスカリバーを用いて、モルドレッドを倒す事に成功した。

 

だが、ユーサーの弟であるヴォーティガンが反旗を翻し、ユーサーとその妻を攻撃。

命を奪ってしまった。

一人逃げ延びたユーサーの息子のアーサーは、スラムの売春宿に匿われた。

アーサーは盗みを働きながらなんとか青春時代を過ごす。

 

イングランド全土の王は今やヴォーティガンである。

 

ある日、アーサーは腕に焼き印が無い事を国王軍の兵士に指摘され、

焼き印を入れる為、王の居るキャメロット城に向かう。

 

そこには、岩のような何かに突き刺さり、何人も引き抜く事の出来ない剣があった。

「その剣の柄を両手で握って引け。それが終わったら焼き印を入れる」という国王軍の兵士の言葉のままに剣の柄を握るアーサー。

 

すると、凄まじいパワーと共に剣は引き抜かれた。

この時からアーサーの人生は大きく変わっていく。

 

■感想

・あくまでフィクションとしてのアーサー王を描いている

 

序盤と中盤以降はかなり空気感が違いますね。

映画はまずメイジ達とユーサー王の戦いから始まります。

 

ゲーム・オブ・スローンズ』や『ロード・オブ・ザリング』、或いは『ダークソウル』なんかが好きな人ならいきなり楽しめます。

 

この時点でこの映画、伝説を忠実に映像化したとかじゃなく、ダークファンタジーとして再構築したものだと直ぐにわかるはず。

 

ヴォーティガンの魔術全開モードとかもろにそれ系のラスボス臭出てて笑いました。

 

要は『Fate/stay night』とかあのあたりの作品とかと同じスタンスですよ。

流石にこの例は少しおかしすぎるかもしれんが。

 

とにかくそういう映画です。

 

 

映画全体の空気感は序盤と中盤以降で少し変わります。

 

序盤は極めてガイ・リッチー的な描写が多い、小ネタで笑わせに来る感じのシーンが結構あります。

が、中盤以降、特にアーサーがレジスタンスと合流して以降からは、

かなり重めの空気感のあるシーンが増えていきます。

というかアーサーが軽い男じゃなくなっていくって事ですが。

 

・バトルシーンや世界観の演出

 

バトルシーンは素晴らしいと思う部分と、ちょっと何やってんのか分からない部分が半々でした。

ただ、邦題のサブタイに「聖剣無双」なんていう面白そうなもの付けようとしていただけの事はあります。

 

エクスカリバーを使いこなすようになってからのアーサーの戦いっぷりはまさに無双そのものですし。

 

あとえぐいスローモーションやマトリックスとかで少し前に流行った静止画でカメラが動くみたいなアレもえぐいくらい使われてます。

 

勢いの演出は凄かった。

 

ただ、路地での撤退戦とかのシーンは手ぶれカメラが全力でシェイキングしてて何が起きてるのか分かりません。

めっちゃカメラ揺れるのに、カットも多用してますし。

ついでにクッソ暗いし。

 

要は、戦闘シーンは勢いがあります。

 

後は中世のヨーロッパ風のビジュアルの描き方が上手いです。

キャメロット城とか探索してみたいよね。

絶対この城に配置されてる宝箱の何個かミミックだよ。

 

・キャラクターの見せ方

 

ガイ・リッチー監督っぽさを一番感じたのがこのキャラクター周りでした。

本作は主人公アーサーの他にロンディニウムのスラム仲間やレジスタンスの面々、国王軍の幹部などキャラクターがたくさんいます。

が、その一人ひとりの個性がしっかりたっていて、どんな人物なのか直ぐにわかるように作られています。

 

この映画良い意味で笑えるくらいキャラの為に時間を割いてません。

 

なにせ主人公のアーサーですら、幼少期から青年期までダイジェストで描かれますし。

映画のメインストーリ中でキャラクターをしっかり活かせられるからこその判断だと思います。

 

・場面転換ついて

 

場面転換しすぎてぐっちゃぐちゃ。

 

正直、ここが一番個人的に微妙に感じたポイントです。

トーリー自体は初見で絶対にわかるくらいシンプルです。

アーサーが父親を殺した叔父を倒して国を平定するって、それをそのままやってるだけですし。

 

問題は各場面ごとの描き方です。

とにかく場面カット(時系列飛ばし)が多すぎです。

 

例えば、よく映画で見られるのは

・作戦会議のシーンで、キャラクターが案を話す。

・次のシーンではその作戦が実行されているシーンになる。

 

みたいなやつ。

本作でもこれが出てきますが、

ちょっとわかり辛い。

 

アーサーの想像なのか実際に起きていることなのかとても分かり辛いです。

 

いきなり場面が変わったかと思いきや、更に次の場面に行ったまま物語が進んでいきますし。

 

後半の、ラストバトルに移行するところも場面転換が強引で一瞬わかんなくなります。

 

メイジのお姉ちゃんがなんか呪文唱えて、アーサーがブラックアウトするような描写の後、アーサーがキャメロット城の城門に現れるシーンになるんですけど、

これメイジに幻覚見せられてるのかと思ってた。

 

直前にお姉さんが「あなたになにかしら見せる(見える?)」的なセリフ言ってたし。

クソでかい蛇がいるし。

 

 

 

この映画、描くべき場面の時系列の整理があまりできていないように感じました。

この辺りはもっと絶対なんとかなっていたような気がするんですよね。

 

単なる予想ですが、

オリジナルフィルムは時間が長すぎたか何かで、色んな所を削って再構築したとかかもしれません。

 

とにかく分かり辛かった。

二回観たら何か変わるかもとも思いましたが、劇場公開は本日(もう前日か)が最後ですし……。

 

 

・その他

 

ゲーム的演出が多いのが面白かったですね。

ゲーム的、というかRPG的な要素というか。

 

前述した、登場人物の多さに対しての各キャラの描き方の上手さもここに関連してると思いました。

 

イメージとしては、この映画のサブキャラクター達はThe Elder Scrollsシリーズやソウルシリーズなんかに出てくるNPC達に近い描かれ方がされているのかもしれません。

 

言ってる意味があまり分からないかもしれませんが……。

 

 

■まとめ

 

エクスカリバーのパワーがイカれすぎてて面白いよ。

 

世界観や戦闘シーンなんかはこの手の作品が好きな人にはツボにハマるものだと思います。

ただ、手放しには他人にオススメはできない映画でもあります。

 

バカ映画に寄りつつも、ダークファンタジー的なファクターが散りばめられています。

身体に悪い食べ物たくさん用意してから観ると最高だと思います。

 

あと、ジュード・ロウの演じる悪役はやっぱり最高だなって思えます。

 

ではまた。