ウォーキング・デッド シーズン8 第11話 バレあり感想 キャラクター掘り下げ大会気味。あとユージーンはもうダメだろこれ。
あれ、この感じ……、シーズン7で何度も……。
第11話「捨て身」
■ストーリー
ゲイブリルと医師のカーソンは救世主の追跡を掻い潜りながらヒルトップを目指す。
ダリル達もまた、アレクサンドリアから脱出しヒルトップを目指していた。
マギーは捕らえた救世主の面々から待遇改善を求められるが、中々聞く耳を持とうとしなかった。
ユージーンはニーガンの指令の元、弾薬製造を本格的に始める。
■感想
とりあえず変則的死亡フラグがカーソン医師に立っていた事にもっと早く気づくべきでした。
セディク君が一応医療知識を持っているっていう話が出た段階で察しの良い人は直ぐ気づいたらしいですね……。
そういう訳で、ゲイブリルとカーソンの道中シーンの感想から。
ゲイブリルはなんかもう悟りでも開いてしまったのか。
カーソン医師とヒルトップを目指すのですが、ゲイブリルはその道中で数々の啓示(というか導き)みたいなのを受けて、次々と旅が有利になる展開を引きこんでいきます。
引き寄せの法則厨。
ゲイブリルは病気のせいで視力がほぼ失われた状態にありながらも、それを苦にも思っていない様子で、更に抗生物質や地図や車など彼は次々に旅に有利になるものに繋がる行動をとっていき、
最初、彼の言動に懐疑的だったカーソン医師も次第にゲイブリルの信仰心に感銘を受けていくみたいな展開でした。
体験を通してカーソン医師も次第に神の意志みたいなのに対して確信を持っていくのですが、そのせいで最後は死んでしまいます。
切なすぎる。
カーソンが死ぬ直前までは正直「ゲイブリルを通して全米にキリスト教の素晴らしさを再確認してもらうコーナー」くらいの、よくある感じのやつだと思って観てたんですけどね。
結果的にそれとは真逆の展開になりましたね。
ていうかゲイブリルのガンスリンガー式射撃シーンカッコ良すぎだろ。
※ガンスリンガー式射撃→スティーブン・キングの小説(およびそれを原作とした映画作品)である『ダークタワー』の主人公、ガンスリンガーの男の必殺心眼射撃術。
相手は死ぬ。
正直、今回の話の感想の全てがこのシーンに集約されるくらいもっていかれた名シーンでした。
ぶっちゃけタラとドワイトの確執云々とかもうどうでもいいってなるわ!!
そのタラとドワイトの確執、というかタラが一方的にドワイトを殺そうと虎視眈々と狙うみたいな感じなんですが、
主にダリル達アレクサンドリア脱出組の描写の大半をこれが占めていて、もう……。
無理して道中に何か展開を入れようとしなくてもええんやで。
正直、ドワイト離脱(タラのせいで救世主達の元へ戻るはめに)はビックリしましたけど。
この話をいれた事によって得られる物なんてタラというキャラクターに対する好感度の更なる低下以外何も無かったレベルです。あくまで個人的にですけどね。
この後ダリルに滅茶苦茶怒られた。
ダリル達は、ドワイトを失いつつもヒルトップまで無事到着することが出来ます。
これもドワイトが懸命に救世主達を欺いた賜物なんですけどね。
訳分かんねぇくらい良い奴だったよドワイト……。
あと、ダリルがジュディスだっこしながらヒルトップに凱旋するシーンがなんかもう80年代映画バリの謎スロー演出で面白い。
今回のシュールギャグポイント。
そしてヒルトップですが、マギーと捕虜達のやり取りがメインです。
今後に関わってくる描写なんでしょう。
最期辺りでダリルたちが合流し、リックもヒルトップに帰ってきます。
次回は再びメインキャラ大集合回になるのかもしれないですね。
そういえば、ユージーンとニーガン云々のシーンもありましたが、ここ最近の、特にシーズン7で発揮された悪い癖が三度。
ニーガンが何かこう恐ろしい存在ですアピールの為に時間を割き、クリフハンガーよろしく次回に向けてニーガンが動き出すようなセリフを話すみたいな。
もうそれいいって。本当に要らないって……。
ていうかそれやるなら前回やったポールシフト的な、どっちが悪だ論は後に持って来たらよかったじゃんって。
そんな感じです。
次第にまたシーズン7のような停滞感を匂わせてきましたよ……。
■まとめ
一応、物語の流れとしては前回今回で全てのメインキャラクターの動向を描き切った形になるのかと思います。
故に次回からいよいよファイナルバトルに向けてデュエルスタンバイしてくれるとありがたいというか面白いまま終れると思いますが、如何せんシーズン7の時の様な停滞した空気が漂い始めているのが不安で仕方ないです。
シーズン8の方が面白い事は間違いないですけどね。
というかもういっそ3話くらいまるまるニーガンとの最終決着に使ってほしいです。
今回の話が物語の整理の為の最期のフェイズであると思うので、そうなってほしいです。
ではまた。