趣味と向き合う日々

映画やドラマなどの映像作品を中心に気ままに書いています。

移動都市/モータル・エンジン(2018年・ニュージーランド/アメリカ) バレあり感想 単なるバカ映画かと思いきやスターウォーズみたいな方向性の超面白い娯楽映画でした。

 

滑り込みで見てきました。

出オチ映画読みだったんですが、蓋を開けてみると下手したら今年一番面白い映画の可能性すら感じる傑作でした。

 

 

『移動都市/モータル・エンジン』

(Mortal Engines)

【映画パンフレット】移動都市/モータル・エンジン 監督 クリスチャン・リヴァーズ キャスト ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーアン、ヒューゴ・ウィーヴィング、スティーヴン・ラング

【映画パンフレット】移動都市/モータル・エンジン 監督 クリスチャン・リヴァーズ キャスト ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーアン、ヒューゴ・ウィーヴィング、スティーヴン・ラング

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ネタバレあり。

 

 

ストーリー

 

量子エネルギー兵器を用いた戦いでわずか60分の間に文明が崩壊した戦争から凡そ1000年後の世界は、動き回る都市が他の都市を喰う世界になりました。

 

 

感想

 

大量破壊兵器を大量に使い込んで世界が終わってしまってから1000年後の世界を舞台にした映画です。

この世界の多くの都市や街は、履帯や多脚歩行により移動を可能とし、弱小都市は強力な都市に見つかると捕食されてしまいます。

何キメたらこんな設定思いつくんでしょうね。

 

 

本作ではそんな世界で強者として君臨する都市、というかもはやアームズフォートみたいな事になっている”ロンドン”を始め、様々な形式の移動都市が描かれました。

 

移動都市は何も履帯や車輪による移動だけでは無く、多脚歩行(作中ではムカデっぽいやつと海上の刑務所が出てきました)や飛行を可能とする都市も存在します。

 それに加えて移動都市のビジュアルがどれも個性的で、しかも古代文明(西暦2000~2100年頃)の技術の形跡と片鱗を感じさせてくれます。

観ていて飽きません。

 

僕は個人的にこの移動都市のデザインとビジュアル、巨大感を楽しむ為だけに1800円出す価値が在るとすら思います。

圧倒的に意味不明なんですよ絵面が。

 

 

 

 

そんな狂った世界に投入されてしまう主人公はヘスターちゃんとトム君の二人。多分。

 

ヘスターちゃんはク―デレです。普通にキャラクターとしても面白いですし背景もかなり煮詰めた描写がされていました。

 

ヘスターは8歳の頃、ヴァレンタインという男に目の前で母親を殺され、必死に逃げた先で気を失ったところを全身サイボーグの元人間兵器っぽいシュライク爺さんに助けられ育ててもらった過去があります。

シュライク爺さんはヘスターちゃんが過去とかそんなもので苦しんでいるのが嫌なので彼女のことも全身サイボーグ化して感情の無い鉄の女にしてあげようと考えます。サイコ。

ヘスターも鉄の女になる事を何故か約束したものの、母親の敵がロンドンに引きこもって何かやっているらしいことを突き止め、シュライクの元から逃げ去ります。

何キメたらこんなバックグラウンド思いつくの。

 

 

そうしてロンドンでヘスターはトムと出会いました。

 

トム君は飛行機乗りになる夢を諦めて、ロンドン内でオーバーテク(旧文明時代の高度な機器)を集めたり研究したりする青年ですがバカです。

トム君のキャラクターは所謂掻き回し役で、基本空回りばかりして場をよろしくない方向に導いてしまいます。

知識だけでは外の世界では戦えないんだな。

 

 

ホントもうトム君のやらかし具合が凄まじすぎて、たとえ映画の後半で大活躍したとしても許さないぞくらいの気持ちまでヘイト高まりかけていたんですが、

映画の後半になってもわりと活躍しない斜め上の謎采配。

 

クライマックスの戦いでようやく活躍してくれますが、このクライマックスの戦いはトム君の活躍以上に目を引く要素が多すぎてトム君は埋もれます。

 

 

 

というのも、この映画の最後は移動しない"静止都市"と移動都市の戦争が待ち受けていて、トム君のあれこれなぞ気にもかけられなくなります。

静止都市ってなんだよ逆に。

 

 この静止都市シャングオは、楯の壁という死ぬほど迎撃用の砲台とか搭載したダムみたいなところの内側にあって、幾多もの移動都市を葬ってきた筋金入りの都市。

しかも飛行艦隊まで持ち合わせていて、空からの攻撃にも対応できるようです。

ちなみにこの世界には反移動都市同盟なるものが存在し、シャングオはその同盟の拠点でもあります。

単語で笑かすのやめてほしい。

 

 

シャングオを攻略するため、ヴァレンタインはロンドンに籠って旧世界を終わらせた量子エネルギー兵器メデューサを再生する事に成功します。

この辺りのプロットはいかにも終末世界作品らしいですよね。

 

 ていうかナウシカだよね。絵面はハウルの動く城だけど。

 

 

 

 

そんな感じでストーリーもビジュアルも相当面白いこの映画ですが、

スターウォーズとかなり似ているなと個人的には思います。

設定とか全然違うんですけど、何故かオリジナル三部作っぽさを感じます。

 

もしかしたら単純に娯楽作品としてフォーマットの用い方が同じだけなのかも分かりませんが、とにかく近いものを感じました。

重めの背景設定の上で展開される気持ちのいい冒険活劇。

 

あと、ユーモアの加減も丁度良いです。

古代アメリカの神々として称えられるミニオンズの像とか思わず吹き出しました。

 

 

 

 

個人評価:★★★★☆

 

超面白い映画だと思います。

色んな所が狂っているんで思わずツッコミたくなるかと思いきや、実際は独特の世界観に魅了されきってしまいました。

最後まで心から楽しめる良い作品だと思います。

 

ではまた。

移動都市 移動都市クロニクル (創元SF文庫)

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