マグニフィセント・セブン(2017年・アメリカ) バレあり感想
『荒野の七人』の原題がそもそもマグニフィセントセブンなんだってね。
そういう事で、今作は『荒野の七人』のリメイクという形の作品になるっていう認識で良いんでしょうか。
そもそも『荒野の七人』が黒澤明監督の『七人の侍』のローカライズ版みたいなものなので、
リメイクのリメイクみたいなことですか?
『マグニフィセント・セブン』(原題:The Magnificent Seven)
■ストーリー
人々が一から開拓したローズクリークという町で金鉱が発見される。
悪名高い実業家バーソロミュー・ボーグはこれに目を付け、住人たちに町からの強制退去を強引に命じる。
そして見せしめのように抵抗した町の人々を殺害してしまう。
ボーグ達によって夫を殺害されたカレンは、町を救うために町を出た。
そして彼女はカンザス州の委任執行官であるサム・チザムという男と出会う。
サムはボーグ打倒に向けて仲間を集める。
ギャンブラーであるファラデー、南北戦争で名を上げた狙撃手であるグッドナイトロビショー、彼の相棒である東洋人のビリー、
指名手配犯のバスケス、伝説の男ジャック、
そしてネイティブアメリカンであるレッドハーベストを仲間に加えた。
彼らはボーグの手から町を救うべく、ローズクリークへ向かう。
■感想
映画としてはかなりシンプルな構造で、テーマも普遍性のあるものです。
元ネタ2作品がそういうものですし、そこが人気の根底にあると思います。
今作はそういった要素を極端にいじくることなく、ストレートに継承しつつ現代的なメッセージ性も新たに加えたようなリメイクでしょうかね。
黒澤明監督の『七人の侍』の時点から示されていた「奉仕の精神(Spirit of service)」というテーマは健在です。
また、この考え方というか心構えは、むしろ現代でこそ求められてくるようなものでもあります。
だからこそ今リメイクしたのかなと。
内容ですが、
悪役がものすごい悪い事をしでかす→そいつを倒す為に仲間を集める→決戦
というそれはもう凄まじくシンプルな構造です。
誰でも気軽に楽しめますね。
元ネタからそうですが、
特にこの仲間集めのパートというものはやっぱり面白さがギッシリ詰まってるように思います。
今作ではこの仲間も、メキシコ人にネイティブアメリカンに東洋人にと、人種的な面でもバラエティに富んでますし、
リメイクにあたってここを更に個性的な要素を投入してきたって感じですかね。
また、アクションシーン、とりわけ後半の銃撃シーンは凄く力が入ってましたね。
細かいアクションの一つ一つも、大掛かりな部分も、
こうなんというか、盛り上げる為だけにこのシーン入れたろ!の精神がものすごく伝わってきます。
見せ方も面白いしね。
■まとめ
なんか中身の無い感想じゃね?
って思われそうですが、中身の無い感想記事です。
というのも、この映画基本的に奉仕の精神という根底にあるテーマを抑えておくだけで楽しめるくらいシンプルな映画なんで、
こうクドクド感想書くような部分が良い意味でないわけよ!
ホントこう、気軽に楽しめる映画という点で俺は凄く良かったと思ってます。
元ネタの2作品はそれこそ今観ると色んな部分、シーンの見せ方であったり名優の演技であったりと語れる部分は嫌でも増えていきますが、
リメイクの今作はなんというか、リメイクらしいリメイクをしている感じがあって、
ある意味そこが丁度良い緩さにもなっていて、
多分そういう所が好きです。
までも観てみりゃわかるよ!おもしれえから!
ではまた。