ロング・ロード・ホーム 第6話 バレあり感想 負傷兵のその後ってところにスポットが当たってた
今回の話は初めてブラックサンデー事件の後の時系列が描かれましたね。
そして、いよいよドラマも終盤になってきているというのがひしひしと伝わってきます。
第6話「天国と呼ばれた場所」
■ストーリー
2005年、トマス・ヤングは戦地で負傷した身体で祖国で暮らしていた。
救出作戦に参加した際に受けた銃撃でヤングは下半身の感覚を完全に失い車椅子生活をしていた。
2003年、コマンチレッド小隊の救出の為、第三陣が出動する。
コマンチレッド小隊は先の戦闘で民間人を含む多くの人々との戦闘を経て、既に弾薬が底をつきかけていた。
■感想
今回のメインのキャラクターはトマス・ヤング。
これまでの話ではあまり目立ってなかった人ですね。
目立ってないというかお前メインになるんかい!感のあるキャラです。
しかしこれ、今回の話で描かれたように戦地から帰ってきた負傷兵を描く為のチョイスっぽいですね。
今回の話、戦地でのパートよりも祖国パートのほうが尺取られています。
これまでの話では主に戦地での戦いと祖国でその動向を見守る家族みたいな別れ方がしていただけに、
まさか負傷兵に焦点を当ててくるとは。
かなり予想外でした。
ブラックサンデー事件のその後の兵士達への影響なんかは確かにこの出来事を描く上では重要ですもんね。
ヤングは戦地で負傷し下半身不随となってしまいます。
そして帰国後、その生活と自分自身への無力感を覚え、
そこから脱却するべく彼が妻と別れ全米で講演会を行うようになるまでが今回描かれます。
ここが俺の戦場なんだ、みたいなね。
そんな感じで主にフォーカスが当たっていたのはこっちのヤングさんパートです。
(一応扱いとしては)本軸にあたる救出作戦ですが、
前回のラストがあの衝撃的すぎる引きで、
そこから結構待たされての今回の話で!
しばしヤングさんのパートを観た後で!!
ようやくあの続きだ!!っていうテンションで観ていたんですが、
これが案の定もう重い重い。
もうこういうところですよね。
「仕方なかった」とか言ってお互い慰めあうんですが、
気持ちは全く整理できてないし整ってない感じ。
こういう善悪二元論とは程遠い系の描写がやっぱ戦争モノで描ける要素の醍醐味の一つだと思ってます。
この後遂に救出第三陣が出動し、
発煙筒での合図も無事に届き、
いよいよコマンチレッド小隊の撤退戦になるのかなぁと観ていた訳ですが、
合流できないというまさかのアクシデント。
先行する戦闘車両と後方のハンヴィーで連絡が途絶えてしまい、更に発煙筒も見失ってしまうという。
まその発煙筒の件は仕方ないにしろ、
無線機はそれちょっと前にそれ原因で困った事になってたろそれ。
そんな感じでまだまだ救い出され無さそうなコマンチレッド小隊の明日はどっちだ!?
■まとめ
ドラマの為の脚色こそあれど、これ基本実際に起きたものが下地になっていると考えるとホント色々凄いですよね。
のこりあと2話でどうなっていくのかホントちょっと読めなくなってきました。
というのも、個人的に今回みたいな事件後を描いたものを最終話に持ってくるのかと予想していたので。
それを6話で見せてきたって事はこれもうわかんねえな。
面白さに関してはもうずっと右肩上がりですね。
そして一本の映画としてではなくドラマとして制作している理由もわかってきましたね。
やっぱどうしても2時間とかでは描けない部分が多いんですよね。
『アメリカン・スナイパー』なんかがそうでしたが、
どうしても描きたいものが詰め込まれ過ぎてしまう感じになってしまいます。
戦争映画は少なからず戦闘シーンというものがあって、
ここはどうしても描きたいテーマというものから離れがちになってしまいますし。
そういう意味でドラマ化っていいもんだなって、
今回思いました。
ではまた。