趣味と向き合う日々

映画やドラマなどの映像作品を中心に気ままに書いています。これまでこちらのブログで更新していたプラモ等の記事は近々別のブログを作ってそちらでやっていこうと思います。カテゴリ枠増設しました。

メメント(2000年・アメリカ) バレあり感想 作品の難解さ自体が面白い。

 

クイズ解くの面白いよね的な。

この作品は時系列シャッフルで難解さを出しているので、シーン一つ一つに物凄く集中できるので、観ている最中常に脳がフル回転します。

 

 

メメント

(Memento)

メメント (字幕版)

メメント (字幕版)

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出会って5秒でネタバレしたい。

 

 

 

 

ストーリー

 

妻を強姦された男がショックで記憶障害に陥り、ついでに強姦魔が妻を殺した体にして一年前に殺す事に成功した今は亡き犯人探しに固執する話。

 

 

 

 

感想

 

難解映画にもいくつか種類がある中で、この映画は時系列シャッフルで難解さを演出しています。

物語の冒頭から描かれるカラーでのシーンは次第に過去の出来事へ、モノクロのシーンは過去から時系列順に進み、双方のシーンは交互に出てくるという形式。

 

双方のシーンで描かれる内容と時系列の脳内での再構成を同時に行いながら、且つ各登場人物の相関性も整理しないとオチでありキッカケでもあるラストシーンでの、繋がる感覚がかなり味わい辛いです。

というか仮に上記の条件を完全に達成しても爽快感は得られないのがこの映画の面白いところでもあります。

 

 

いかんせん伏せられている部分が多すぎますしね。

感想というと僕はその難解さがとても好きという一言に収まります。

リアルタイムで逐次更新される過去の情報を一つずつ整理しながら脳内で相関図を形成するみたいなの、楽しいですよね。

 

そんなわけで、個人的な解釈を垂れ流す形になります。

 

 

 

主人公の短期記憶障害について。

公開から18年も経ち嫌という程様々な考察がなされているので今更新説など出ないと思うので僕の考えも必ず被っていると思いますが。

 

主人公のレナードの短期記憶障害には波があると思いました。

 

モノクロのシーンにおいて、レナードは記憶の連続性があるような行動を取っている事があります。

電話越しの相手にレニーの話をするシーン、話の続きを自然に話していたり、フロントに自身の居る部屋番号をノータイムで伝えていたり、完全にリセットされている訳では無いみたいでした。

 

一方カラーのシーンでは、彼は10分おきにすっきりと短期記憶のリセットをしています。

見落としていたらすみませんが僕が見ている限りではこの二つのシーンでのレナードの記憶障害の度合いに差があるように感じました。

カラーでのシーン、世界が色づく時レナードの行動基盤は復讐のみに主軸が置かれているように思います。

 

 

レナードは妻の復讐そのものが生きる目的となっている節があります。劇中でも近い事を本人が発言していました。

 復讐が生きがいとなり、それに臨んでいる時のレナードは活き活きとしているように僕は感じました。

 

故に症状が"悪化"するんだと思ってます。

劇中で明かされる様に、既に復讐は果たされていて、妻も実は自分が結果的に殺してしまっている訳です。

でも、レナードは多分それを受け入れられないんじゃないかと思います。

凄く繊細な人間っぽく描かれてますしね。

 

目覚めて自分の身体に掘ったタトゥーを見つめ、そこに"I`ve done it"の文字が彫られていた時、レナードはきっと空虚感に苛まされるだけなんじゃないでしょうか。

 

 

復讐の糧を常に用意する為に、彼は自身の患った短期記憶障害を利用しているまでありそうです。

そのような行動をテディに対して取っているぽいシーンもありますし。

 

この記憶障害、妻が強姦されたショックで偶発的に患ったというよりも、精神的ショックからそういった症状を持った自分という存在を作り上げてしまっただけなのかもしれないとか、そんな事も考えました。

 

言わば能動的に症状を悪化させる為に彼は居もしない犯人を追いつづけているように僕は思いました。

 

 

 

 

 

まとめ

 

個人個人が思い思いに考察とかも出来る余地を確実に意図的に残していたりするところもこの映画の好きな部分です。

時系列シャッフルに起因する難解さだけでは無く、余白にも面白要素を見出せるような作りになっている映画っていう印象を僕は持っています。

 

ではまた。

 

メメント (字幕版)

メメント (字幕版)