タイムライン(2003年・アメリカ) バレあり感想 タイムスリップした過去での行動が、ことごとく伏線の回収に繋がる系のやつ。
非常にわかりやすく、内容も面白く、少しだけ雑なタイムスリップ映画です。
『タイムライン』
(Timeline)
YouTubeのリンクの仕様変わったんか?
ネタバレ有りです。
■ストーリー
過去に飛ばされた教授を探しに超技術により過去へ飛んだ考古学者たち。
そしてフランスとイギリスのケンカに巻き込まれる。
■感想
謎の疾走感に全編を包まれた映画でした。
ところどころでダイジェストか?ってくらい雑なカットと場面転換が見受けられます。
冒頭あたりは特にこれが顕著です。
ですがこれが功を成しているのか、グングン話が進んでいきます。
何故過去に行くことになるのかという話の流れですが、
主人公クリスの父親で考古学者のエドワード教授がある日どこかへ姿を消します。
ほどなくして教授の書き記した手紙と彼の眼鏡のレンズが、何故か600年前の遺跡から発見されます。
エドワードが向かったとされる大企業ITCに問い合わせたところ、ITCの一番偉い人が偶然過去と通じたワームホールを発見してそこに人を送り込んでいる事を白状します。
そんなわけで教授を連れ戻す為に、考古学者チームとITCの戦闘チームが過去の1357年の南仏へと送り込まれることになります。
といった感じで、教授を救い出して現代に戻ってくる、というのがこのタイムトラベルの目的です。
ちなみにタイムトラベルの制限時間は6時間。余裕を持たせた旅行計画……!
教授を探し出すパートがメインになるのかと思いきや、タイムトラベルしてほんの20分足らずで教授を発見し合流する一同。テンポ感。
というか教授との合流までの20分くらいの間にイギリスの兵隊によって既に仲間が三人殺されていたりします。テンポがバグってる。
その内の一人はイギリス兵に矢で射貫かれた際に、本来持ち込みを禁止されていたはずの手榴弾のピンを抜き、自爆して証拠隠滅するのかと思いきやマーカー(現代に帰る為の装置)を何故か起動させ、現代に帰還してから手榴弾は爆破します。
結果、転送装置が粉砕されるという。
このアホが戦犯を一手に担ったおかげで、他のキャラクターにヘイトが向く事が無かった点が高評価ですね……!
そんなわけで、仲間は死んだが教授と合流できたしマーカー起動しようぜ!となるものの、マーカーはそれなり開けた場所で起動しないと使えないという設定により帰還に制限がかかります。
冒頭シーンで現代に帰ってきた男も、手榴弾持って現代に戻っていったアホの彼も、そんなに開けた場所でマーカー起動して無かったと思うんですが、そういう条件があると言うんだから信じましょう。
そしてここからマーカーを使える場所を探しつつ、歴史探訪をしつつといった流れになります。
主人公のクリスは最初から最後までヒロインのケイトと一緒に行動するんですが、クリスは驚くほど何もしていません。
いや何かしら行動はしていますが、基本的に観察に徹しているというか、
視聴者目線の代弁枠のような立ち位置で、とにかく目の前で起きている事にリアクションをとる係って感じです。
ちなみにクリスを演じるのはポール・ウォーカー。ポールが演じたおかげでなんとか絵が保たれてるようなもん。
そのかわりガンガン行動していくのがクリスの友達アンドレ・マレクさん。
圧倒的な行動力でどんどん物語を進行させ、最後には過去の世界に残る事を決意し、歴史に矛盾を発生させること無く無事にクライマックスに繋げてくれる有能でした。
クライマックスの決戦シーン含め、騎士がたくさん出てきてガンガン戦うので、そっち方面好きな人も楽しめますねこれ。
■〆
個人評価:★★★☆☆
この映画のバトルシーンはマジで★5級のかっこよさだから。
ところどころちょっと違和感覚える描写やつなぎ方もありますが、伏線の重ね方も回収の流れも丁寧ですし、物語も冒険活劇ってかんじでとても面白い映画でした。
ではまた。