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飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲(2013年/アメリカ) ネタバレあり感想 常識と倫理観を殺人鬼との血縁関係を理由に超越していく女の子。

 

どうしたレザーフェイス

 

飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

( TEXAS CHAINSAW MASSACRE 3D)

悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 (字幕版)

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予告:

youtu.be

直接つながりのある第一作『悪魔のいけにえ』の感想記事はこちら↓↓↓

dsnblog.hatenablog.com

 

以下、ネタバレを含む感想記事です。グロ注意かも。

 

 

ストーリー

狂気の殺人一家ソーヤー家と町の人々との間で復讐の連鎖が止まらない。

 

感想

 シリーズ第七作目。

それまでの続編三作品とリメイク二作品を過去のものにして、第一作の続編として3D映画として制作されたのが本作だそうです。

第一作目からパラレルで色んな世界の続編に分岐するというスタイル、ここ何年もリメイクリブートが流行っている事もありだいぶ慣れてきましたが、シリーズを追おうと思うと結構ややこしくなりますよね。

 第一作目の直後から始まる今作、生き残ったサリーの通報によってソーヤー家のジェド(レザーフェイス)を逮捕しようと警察がやってきます。

するとこの事態をチャンスと捉えた地元の自警団がやってきて暴走、近隣の皆様の悩みの種であったソーヤー家を家屋もろとも焼き払うダイナミックな復讐を敢行しました。

 

本作の主人公は、当時赤ん坊であり自警団に拾われた事でこっそりと生き残ったソーヤー家の血を引く女の子ヘザーちゃん。 

この映画は、ソーヤー家や事件の事はもちろん知らずに普通よりちょっと家庭環境がおかしい程度で育ったノーマルな女の子ヘザーちゃんが、なんやかんやあってソーヤー家に囚われ直す様を描いたような内容でした。

 

 

 

 

レザーフェイスがクイックキルを捨て、残忍な方法で痛めつけるかのようなシーンと、過剰なグロテスク描写が多くて驚きます。

個人的に悪魔のいけにえはそこをあっさり一瞬で描くところにある種の魅力があると思っていたので、このレザーフェイスと映画自体のイメージの変化には驚きました。

何か食べようと飲食店に入ったらYouTubeで料理作ってる動画を観せられるようなズレ方。

ただそこには一応、レザーフェイスは家族を殺された事ために住人達に対して復讐の意志があり、それゆえに住人達に対して痛めつけるような殺し方をしているという理由付けがありました。

ソーヤー家を殺した人達と全く関係の無いヘザーの友人達は、第一作のオマージュ的な点も含めあっさり殺されているあたり、意図的に殺害描写を分けている事が分かります。

ただ個人的に、多分これは長くシリーズが続いた中で変わっていったのであろうレザーフェイスのイメージに合わせているような気もしました。

グロ要素も然り。

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あとパレードのシーンなどで、沢山の現地の住人達が居る中で一心不乱にヘザーちゃんの事だけを狙っていたのも、過去に女を取り逃がした結果家族が殺された為、といった感じで理由付けがあったり、一人の女の子が殺人鬼に狙われる状況作りと整合性には結構気を使っている印象があります。 

 

 

ソーヤー家が人殺しまくっていた事が原因で住人達から復讐され家族を殆ど殺されたので、今度は彼らにソーヤー家が復讐するという流れ。この自業自得感。

劇中で明言されていましたがレザーフェイスは8歳並みの知能レベルで成長が止まっているとの事なのでこれは仕方ないにしろ、ヘザーちゃんがソーヤー家の復讐に加担していく流れはちょっと強引すぎる気もします。

でも同時にソーヤー家が本質的におかしい血筋の家である事も印象付いて面白かったです。

ヘザーちゃんはレザーフェイスに友人達を殺され自分自身も殺されかけながら自らのルーツを知り、両親を殺害した自警団のリーダーに復讐する為に、最後はいとこであるレザーフェイスと協力して彼らに立ち向かっていました。

ソーヤー家の最後の血筋同士という関係性が、友情や常識を超えていく様は異常です。

 それに闇堕ちエンドみたいな厨二感がちょっとあって面白いです。

 

ヘザーちゃんの友人と言えば、その内の一人は事故死しますし、もう一人は警察の誤射で死亡するのでちょっと不憫でした。

 スラッシャー映画で殺人鬼に殺されないで死ぬ勿体無さよ。

 

 

 

 

 

個人評価:★★★☆☆

第一作からの直接的な続編として、ソーヤー家の復讐劇として描かれた映画でした。 

主役を追い詰める相手がレザーフェイスから街の住人達へ切り替わり、最後は殺人鬼であるレザーフェイスと協力してそれを倒すという流れは、強引さはありますが面白い流れだと思いました。

 第一作目とは雰囲気を若干変えての続編となっていますが、ここまでの間に作られたシリーズの影響や印象も込みでの変化なんでしょうか。

制作順にシリーズを追っていたら、また違った印象の映画になっていたような気がします。 

 

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ではまた。

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