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インディーズバンド"296s Inc."のスターダストスイマーという曲のMVを観て、やっぱりインディーズは面白いと思った話。

 

久々に音楽雑記。

ウシジマくんラッシュで勝手に感想記事に疲れたアホが俺。

 

 

 

 縁があって、296s Inc.(フクロウズ インク)というバンドのMVを拝見する機会がありました。

それがこちら↓↓↓

www.youtube.com

 

こちらの296s Inc.さん、東京都と茨城県を中心に精力的に活動されているインディーズバンドです。

インディーズバンドとは、いわゆる大手メジャーレーベルなどに所属せず、自分達の力だけで活動をしているバンドや音楽グループを指します。

今回はそんなインディーズバンドの296s Inc.さんのMVを観て思った事を書いた記事になっています。

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ベースのキムラダイスケさん、ドラムのアクツナギサさん、ギターボーカルのヤナギシンゴさん。

296s.amebaownd.com

 

※この記事は296s Inc.のギターボーカル、ヤナギさんに許可を頂いて書いています。

 ご協力ありがとうございます!

 

 

 

 

 

 ■聴いてみた感想

  

 

いやMVのクオリティ高すぎん?

これもうプロだろ。

 

このMV以外にも、296s Inc.さんのYouTubeチャンネルではライブ動画なんかで他の曲も聴けたりするんですが、とにかく、自由に楽しくバンドをやっているなって印象を受けます。

それってインディーズバンドだからこその良さだと思うんですよね。

3ピースバンドという一見制約がかかりそうな構成ながらも、とても幅広く様々なタイプの音楽をやっていて、動画越しでも楽しさが伝わってきます。

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ライブ動画「マイシャングリラ」より。(https://www.youtube.com/watch?v=KuFwwmmDiuU

 

その中でも MV曲でもあるスターダストスイマーは、粗削りな感じもありつつ、かなり王道感のあるキャッチ―な曲という印象を受けます。

正直あまりピンと来なかったって人もいると思います。普通のポップ調の曲じゃねって。

 

ただ僕はこの曲に、今の主流のテイストとは少し違う懐かしさが漂っていて、且つ新鮮さがあって面白いと感じたんですよ。

 例えば最近は逆輸入的にシティポップが流行ったり、80年代リバイバル風のバンドやアーティストがかなり流行ったりしていましたが、それらとはまた別種、別のベクトルの懐かしさなんです。

 90年代後半~00年代あたりの日本のメジャーシーンのバンドに近い雰囲気の曲調に厚みをあまり作ってないシンセを乗せていて、ポップな方向に色付けているイメージ。

抜け感って言うんでしょうかね?なんか僕はそこに面白さを感じました。

多分リバイバル志向とかそういうのはあまり意識してないとは思うんですが、それ故の自由な発想がこういう個性的な曲に繋がってるのかもしれないなって。

 

 

 

296s Inc.さんに限らず、インディーズバンドってこういう一見ど真ん中ぽいのに、良く聴くとかなり個性的で独特な雰囲気の曲をやってるバンドが結構いて、ある種の癖みたいなものが合うバンドを発掘した時の楽しさは相当なものがあります。

制約が無い分新鮮さが際立っているバンドが多くて、それが凄く面白いです。

 

例えば僕が一番好きなthe band apartというバンドもインディーズだったりしますバンアパは自らインディーズレーベルを立ち上げて、そこに所属して活動しています)

流石にバンアパは一般的な線のインディーズバンドとは人気も知名度も段違いですが、そんな彼らが今なおインディーズで活動しているのって、きっとその環境自体に魅力があるからなんじゃないかって思うんですよ。

 

 

 

インディーズという独特な環境の面白さ。

 

自分達の良いと思うものをダイレクトに発信できる環境。

しかも発信力自体が今ではインターネットの力で段違いです。ほんとYouTube様様よ。

そうして個々の発信力が強まっていって、結果乱世染みた状態になっているのも事実ですが、だからこそ面白いバンドやアーティストがどんどん生まれているんだと思います。

 

それだけでは無く、ライブハウスという空間も、今もまだ独特な環境が形成される要因になっていると思います。

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 ブッキングやライブハウス毎の特色で、ある程度はまとまりのあるイベントや対バンが組まれるものの、多種多様な音楽性の人間が集まるだけでは無く、プロ志向の人達と趣味全開の人達が同じステージに立つ面白さって他ではあまり体感できない気がします。

最も"大手"のインディーズバンドとなると流石にプロと相違ないレベルのライブするバンドとかゴロゴロ居ます。ワンマンもバンバンやりますし。

 

音楽や技術的なクオリティだけに面白さが留まっていないあの空間は、やっぱりライブハウスならではなのかなって。

件の296s Inc.さんの曲だって、経験はもちろんですが、そういう環境で活動しているからこそのものなんじゃないかって個人的には思いました。

これってしかも観てる側だけでは無く、ライブハウスやイベントに出演しているバンド自身も感じている事だったりします。

 

僕自身が昔は売れないバンドマンやっていたんですが、自分達のステージと同じくらい他のバンドやアーティストのステージは楽しみでした。

それぞれの演者の拘りや趣向が垣間見れて、そこから更に影響を受けたり及ぼしたりして、新しい自分達のスタイルを見つけていくみたいな、そういうのがとても面白かった思い出があります。

 

 

 

僕個人としては、インディーズでバンド活動をする事って、メジャーデビューの為の下地作りをする為のモノでは無いと思っています。

もちろんその中で抜きんでていればメジャーデビューする事もあるでしょうし、それ自体はこれからも永遠に憧れであり夢であり続けると思うんですけどね。

目標がメジャーデビューなら目指すべきです。

 

ただインディーズにはインディーズならではの面白味がちゃんと存在しているというのは、忘れてはいけない重要な魅力の一つだと考えています。

 

 

 

自己発信の時代なんだなと実感する

 

 

自己発信型でも十分やっていける環境が整いつつあるなって、最近は特に思います。

例えば今回の296s Inc.さんのMV、昔なら作ったところで「どうやって観てもらうか」で結局つまずいたところが、今はYouTubeのおかげで簡単にクリアできます。

最も、観てもらえるかどうかは全く別の問題になってきます。

正直この点はやっぱり大胆に宣伝してもらえたりするメジャーの方に軍配が上がりますね。

 

 

296s Inc.さん、ツイッターを見てみるとかなりの頻度でライブをやっている事がわかります。

twitter.com

一方HPのクオリティも相当なレベルのものを用意していて、その上YouTubeに動画もアップロードしていて、ネット上でも活動的な印象を受けます。

 

ネット上での活動が増えた点で、一見するとバンド活動に手間がかかっているように思えたりもするんですが、

これって結局昔よりも知ってもらうチャンスが格段に増えている事の現れなんだなって気づきました。

ライブとネットの両軸で戦うのが今の主流のスタイルなんですね。

 

 でも裏を返せば、人気を得るにはそれなりに発信力が求められるような、そういう時代になったんだなと感じました。

その点では、昔よりも厳しさも増しているのかもしれません。

 

 

 

 

 

結局何が言いたかったかっていうと、 

色んな価値観やセンスを持った人達の音楽を、YouTubeサウンドクラウドなんかで気軽に聴いたり楽しめるの、すげえなって。

そういう個性がひしめきあってるインディーズの世界ってやっぱ面白いなって、しみじみ思いました。

 

 以下296s Inc.さんのホームページとツイッターです。

ライブ情報などが確認できますので、是非チェックしてみて下さい。

・ホームページ:296s Inc.

296s.amebaownd.com

しっかりした会社風の作りになっていて面白いです。

ツイッター:296s Inc.(フクロウズ インク) (@296s_Inc) | Twitter

 

ではまた。