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戦姫絶唱シンフォギアAXZ(2017年/日本) バレあり感想 都市伝説ネタ激増。共通の敵を倒す為に共闘するとか最高にアツいし好き。

 

AXZでアクシズと読みます。 

 

バラルの呪詛によりバラバラになった人類の相互理解を深めたい物語第四弾。

言語では無く歌という方法で心を通わせ繋がりを見出そうとしたこれまでの物語を経て、立花響は歌でぶん殴る事を選択するのだった。ん?

 

 

戦姫絶唱シンフォギアAXZ

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アマゾンプライムビデオで配信中。
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第四期も今だけYouTubeで全話観れます。

今回の第一話も、ライブシーンが無い以外は相変わらずぶっ飛んでてすき。

※2019年9月いっぱいで無料配信期間は終わったそうです。

youtu.be

 

 

以下、シンフォギアAXZ全体のネタバレを含む感想記事です。

 

 

 

ストーリー

フロンティア事変、魔法少女事変の黒幕であるパヴァリア光明結社が遂に表舞台に現れ、響達に立ちはだかる。 

 

 

感想

 

アクシズの一番の見所と言ってもいいくらい、戦闘シーンに動きがついています。

ホント素晴らしすぎ。

 GXが少し動きの無い戦闘シーンが多かった反動もあると思うんですが、とにかく感動するレベルの出来でした。

 しかも、これまで召喚されては的のように蹴散らされていたノイズ(今はもうアルカノイズですが)もAXZではかなり動いてくれます。

それなりに強敵として立ちふさがるアルカノイズも出てきたりと、単なる舞台装置と化していた雑魚枠が見事に復権

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分裂するタイプや異空間へ装者を飛ばしてしまうタイプなどバリエーションも豊富でした。

 

 

 

第四期では、アルカノイズが軍事利用され始めたので、S.O.N.G.の装者達は戦地に介入するようになりました。

シリアス路線かと思いきや相変わらずのぶっ飛びの応酬で楽しませてくれます。

 

  今度は錬金術師が複数出てきます。

パヴァリア光明結社の幹部としてサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティの三者、そして結社の局長つまりボスとしてアダム・ヴァイスハウプトが登場。

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眼鏡のプレラーティ、イケメンのサンジェルマン、肉体のカリオストロ

この三名はファウストローブを身に纏う事も出来、個々の戦力がキャロルに匹敵してそうな勢いでした。

プレラーティとカリオストロはサンジェルマンの考えに賛同しています。

それは「人類を支配から解放する」というもので、全編に渡ってこのサンジェルマンの考え方は色々な展開に影響を及ぼしていたように思います。

 

 そんな三人より更に高い力を有する、文字通り人でなしで化け物そのものなのが局長のアダム。と自動人形のティキ。

ティキの元ネタはポリネシア神話で最初の人類とされるティキと、アンティキティラの歯車っぽいです。歯車はそれ自体もまんまキーアイテムとして登場します。

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人類を統治したすぎて倒置法で話すアダムと、自動人形で恋愛脳のティキ。

アダムは先史文明期に神、カストディアンと称される存在アヌンナキによって創造された完全な存在であり、人類(ルル・アメル)のプロトタイプでもある事が後に発覚します。アヌンナキ!

完全な存在だからこそ、計画や組織の欠点を自身で補うという発想が無いキャラ付けは非常に面白いと思います。

不完全だからこそ手を取り合う事が出来る人類、その中でも特に相互理解厨と言えるレベルの装者、立花響に敵対する存在として最適な存在だと思います、彼は。

 

 

 

そんなアダムの元で活動をするサンジェルマン達ですが、アダムとサンジェルマンは思想的に噛み合っていません。

歌も錬金術も、調和を図り人類の相互理解に到達する為の手法として生み出された、性質の似通ったもの、というのは前作でも触れられていました。

パヴァリア光明結社の目的もまたバラルの呪詛を解き、人類に相互理解を齎す事とされていましたが、局長のアダムの真の目的は自身が支配者となる事に置かれていた事が判明します。

その為、相互理解など欠片も心中には無く、仲間であったサンジェルマン達もすぐに切り捨てますし、懐いていたティキも踏みにじります。

 

 結果サンジェルマンには支配者認定され、あのびっきーからすらも見放され、アダムは錬金術師とシンフォギア装者がタッグを組むきっかけを与えてしまう事に。

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お互い譲れない正義の信条を持った者同士が共闘している点は結構重要なのかも。

響は今作でも、拳で解決できない問題に頭を悩ませています。

サンジェルマンとの共闘は決してその苦悩への解答では無く、 あくまで倒すべき敵が一致したから、という形にしたの面白いと思います。

相互理解という要素が重要な作品で、簡単にそれを表現できる方向に行かず一種の苦悩として響の中に残しているのは、最終章に向けた下準備なのかも。

 

 

 

 

ところでアクシズでの響、いよいよイレギュラー具合に拍車がかかってきました。

ガングニールが長い時を経て神殺しの力を得た哲学兵装に変質していた事から、対ディバインウェポン戦やアダム戦、その他神パワーに対抗する為の要となるのはもちろんですが、

神の力そのものを纏って暴走するウルトラマンになったり、アダムとの最終決戦で皆のシンフォギアの力を纏い黄金戦士になったり、とにかく完全にいかれちゃってて好き。

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ウルトラマンびっきー。

対するアダムもヒトの姿を捨てて、牛頭鬼のような見た目をした真の姿を現します。

二期以降は化け物要素もこの作品の大きな魅力だと思っています。

ヒトのプロトタイプがアダムという事でしたが、これがアダムの本来の姿だとすると、この世界の人間そのものにも実は何か秘密があったりするのかもとかちょっと妄想も膨らみます。

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なんだこのアニメ……。

 

 

 

そしてこの第四期アクシズなんですが、地味にマスキングされ続けていたクリスちゃんの過去もストーリーに絡んできました。

そもそもAXZ第一話の舞台がクリスちゃんと因縁深いらしいバルベルデ共和国ですし、

このバルベルデという国名、ハリウッド映画好きには堪らなかったりしますよね。

そこでクリスちゃんの両親と縁深かった女性と偶然再会した上で、新たにお互い心に傷を負う事件に遭遇して、といった具合にクリスちゃんは結果的に過去と向き合う事になりました。

苦悩が絶えないクリスちゃんすきすき。

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面倒見のいい姉御肌のクリスちゃんすきすき。

 

 

 

 

個人評価:★★★★☆

 

そう言えばちょろっとウェル博士が出てきたりもしてました。

 

 バカっぽさも戦闘シーンの迫力も物語の展開とアツさもかなりパワーアップしたと思います。

錬金術師サイドとシンフォギアサイドが共に仲間思いでお互いに正義をぶつけ合うというのも今までに無く引き込まれました。

ラスボスたるアダムが少しネタキャラっぽい感じなのもシンフォギアらしくて好きです。

僕個人としてはかなり好きなシーズンでした。

 

 

アダムは最後、アヌンナキがいよいよ降臨する事を仄めかして散っていったわけですが、最新作で現在放送中のXV(エクシヴ)への期待値をとても上げてくれます。

それに加えて、未来ちゃんに関する物凄く気になるクリフハンガーも仕込んできました。

現在放送中の最終章XV(エクシヴ)は一体どんな事になっているのか気になって仕方ないですよ。

パンドラの箱はもう開いちゃったの。いいっすね?

新時代の幕はもう開けちゃってるわけ。

信じるか信じないかは貴方次第です。

 

 ではまた。

戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング1

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Futurism(期間生産限定アニメ盤)

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戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング2

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戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング6

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