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ライフ(2017年/アメリカ) バレあり感想 結末以外まるで捻りが無い典型的な宇宙パニックホラーだけど、そこが面白かったりする。

 

 

真田広之さんが出ている事は観るまで知りませんでした。

めちゃめちゃ良い役どころですね真田広之さん。

 

 

 

『ライフ』

(Life)

ライフ (字幕版)

ライフ (字幕版)

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以下、ネタバレを含む感想記事です。

 

 

 

ストーリー

火星から採取した生命体を宇宙ステーション内で目覚めさせたら大暴れして人が死んだ。

 

感想

微生物程のサイズながらも人類史上初の地球外生命体との接触という事で、おおいに湧く国際宇宙ステーションのクルー達。

しかし急激に成長した宇宙生命体(カルビンと名付けられます)が襲いかかってきたので必死に逃げまどう、それだけの映画でした。

 

宇宙船内で宇宙生物に襲われるという映画には『エイリアン』という代表的なシリーズが存在していて、どうしてもこちらと比較してしまいます。

 

ライフの凄いところは、エイリアンシリーズのエッセンスを上手く取り入れて、素直に落とし込んでいるところだと思います。

この映画の良さでもあると思うんですが、物凄く真っすぐな作りになっています。

典型です。

エイリアンシリーズと比較される事は絶対に分かるわけで。

だからこそ真っすぐにエイリアンのスタイルを踏襲しに行っている感じがします。

そういうところに好感が持てます。

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カルビンのデザインは古典的な火星人のイメージであるタコ型に寄せられていました。こういうところもど真ん中狙いな感じがあって逆に面白いです。

 

 

一方で結末は中々エグいオチをつけています。

クルー達が一人また一人と様々な死因で命を落としていき、最後に生き残った二人はなんとかカルビンを排除するべく、2機ある脱出ポッドの片方にカルビンをおびき寄せます。

ジェイク・ジレンホール演じるデヴィッドは自身を囮にカルビンもろとも脱出ポッドに乗り込み宇宙の果てへと飛び去り、

レベッカ・ファーガソン演じるミランダは残りの脱出ポッドで地球に帰還する……というプランで二人は最後の行動を起こします。

 

二基の脱出ポッドが放たれて直後、ミランダのポッドに宇宙ステーションの破片が衝突するシーンがあり、

その後デヴィッドのポッド内のシーンではカルビンがデヴィッドの手に絡みつき、手動操縦を阻害するかのようなシーンがあります。

そして大気圏に飛び立つポッドと、軌道を逸れ不安定に回転しながら深宇宙へと消え去るポッドが、二人のポッド内の描写に合わせて何度も描かれます。

 

こんなん嫌な予感しかしないですよ。

クライマックスのポッド内の一連の描写はいずれも不穏すぎます。たいていの人がこれバッドエンドだって察してしまうレベルの露骨さ。

要は二人の乗ったポッドの行く先が、結果的に逆になってしまっていたというオチ。

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意図せずして深宇宙へと放り出されてしまったミランダ。この映画のどのシーンよりも、ミランダの絶望の叫び声が一番怖かったです。

 

そういうわけで、デヴィッドは皮肉にも無事に地球へカルビンを運び込んでしまう結果に。

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これまでのクルーと違い、デヴィッドはカルビンに寄生されているようにも見えます。理由は分かりませんが良い事は何も無いであろう事だけは分かります。

 

バッドエンドです。

このオチが一番怖いシーンだったりします。個人的に。

ここに至るまでのストレートすぎる一連のパニックホラー展開は、全てがこのオチへのフリだったんだと僕は思いました。

 

 

 

 

あと、ホラー映画の話とはズレますが、やっぱり宇宙と構造物の組み合わせって観ていて全く飽きません。

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冒頭の国際宇宙ステーションがぬっと現れるシーン。美。

現代の人工衛星でも未来的なデザインのものでも架空のものでもとにかく、宇宙空間と構造物の組み合わせに等しく魅力を感じるのは、きっとまだ子供の心を失っていない証拠です。

 

 

個人評価:★★★☆☆

 

ストレートに宇宙船内パニックホラー。

 

ただこれは悪い事では無いと思います。

観たいと思ったものが少なくとも楽しめましたし、映画そのもののクオリティも高いです。

なんとなく察せつつも、その上で恐怖心を煽ってくるオチの作りも好きでした。

 

ではまた。

ライフ (字幕版)

ライフ (字幕版)

 
遊星からの物体X (字幕版)