チャイルド・プレイ(1988年/アメリカ) バレあり感想 チャッキーの自然すぎる不自然な動きに感動してしまった。
ホラー映画あまり見ない俺が、湿気た冷夏に暗い部屋で一人ホラー映画を観まくるシリーズ。
いい加減に梅雨終わってくれないと。
人気過ぎて続編もたくさん作られ、リメイクも決定している名作ですが、今回初めてみました。
『チャイルド・プレイ』
(Child's Play)
監督の名前がトム・ホランドなので若干ネタバレ含みます。
■ストーリー
殺人鬼の魂を宿した人形が復讐しにやってくる。
■感想
スラッシャー映画というスタイルに相当します。
殺人鬼映画。
しかしアクション映画を疑う圧倒的な火薬の使用量に震えたが。
玩具屋も荒れ屋も盛大に爆破され、スローモーションで飛び散る破片を我々はただ見守る。
カーチェイスで派手に街中を駆け巡り市民に迷惑をまき散らす刑事。
当然のように車は吹き飛ぶ。
アーノルド・シュワルツェネッガーもこれにはニッコリ。
暮れとは言えども、この作品もまた80年代のアメリカ映画。
派手な事をやって当たり前、それは大前提と言わんばかりの映画が死ぬほど作られた時代なだけあり、ホラーに相当するはずのチャイルドプレイも例外ではありませんでした。
またスラッシャー映画の殺人鬼に追われ恐怖し逃げまどう人々という要素ですが、
怖いのは最初のうちだけでした。
チャッキーは次第に人間化している為、とても人間的なやり口で倒せる事がわかります。
つまり弱点がかなり明確で、無敵で不気味な謎の殺人鬼に追われる恐怖というスラッシャー映画の醍醐味がまるで薄れてしまっている気がするんですよ。
それに加えてチャッキー視点のシーンが多すぎると思います。
追う側の視点って、怖さを感じるどころか、むしろ攻撃的な高揚感を得るだけなんじゃないかと思います。
『エイリアン3』なんかもエイリアン側の視点を用いたシーンがありますが、これって結局狩る側の視点であって、なんだかなと個人的には思ってしまいます。
チャッキーに電池が入ってない事が発覚するシーンが、個人的には一番恐怖を煽られました。
これ以降は、追いかけっこ的な面白さが前に出てきてしまって、恐怖体験とは少し異なる別の楽しさが中心になってしまっているように思います。
個人的なこの映画の見所は、動く人形そのものにありました。
チャッキーの動きが凄すぎる。
これは本当に。
多分CG全盛期の今では逆に見る事が出来ないあの不自然さと不気味さを兼ね備えた滑らかな動き。感動すら覚えました。
ヒトの魂が宿った人形という異質さを演出するのには、この動きだけで十分だと思えます。
実際に子供、或いはそれに相当する体躯の役者がチャッキーを演じていそうなシーンもあれば、内部を機械化したチャッキーを用いたと思われるシーン、或いは糸なんかで操り人形的に動かしていそうなシーンなど、素人目に観ても動かし方の予想が付くシーンもありますが、その数は圧倒的に少ないです。
チャッキーの動くシーンの多くは「これどうやって撮影してるんだ?」と思わざるを得ないくらい不自然で、自然です。
チャッキーの動きは本当に知恵と工夫の塊って感じがします。
■〆
個人評価:★★★☆☆
とにかくチャッキーの動きに感動する一作。
続編も観てみたいのですが、如何せん数が多すぎて。
ではまた。
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シリーズ多すぎだろ……。