トップガン(1986年/アメリカ) ネタバレあり感想 今観ても凄すぎる空中戦描写。
最近買ったゲーミングヘッドセットが映画でも使えないかなと思って、音質チェックがてらトップガンでも観直すかーと思って観た結果この映画の良さ凄さを再確認。
『トップガン』
(TOP GUN)
以下、ネタバレを含む感想記事です。
■ストーリー
アメリカ全土からエースパイロットを集めて最強のパイロットを育てる学校のお話。
■感想
この映画の最大の魅力はドッグファイト描写の迫力にあると思います。
アマプラで観たんですが、もしかしたらリマスターされているのかもしれません。
なんだかやたら画質と音質がキレイで、僕が昔観た時のビデオのそれとは明らかに違うクオリティのものを感じます。
リマスターによる補正もかかっているとは思いますが、それを踏まえてもやっぱりおかしいです、あの空中戦の迫力。
海軍全面協力の元撮影された本作。
当然、登場するF-14"トムキャット"も本物で、空中戦シーンはリアリティとかそういうレベルじゃ無くリアルそのもの。現実。ほぼ現実です。撃墜シーン辺りにしか模型使ってないとかとか。
ちなみに敵機として登場するMiG-28はこの映画オリジナルの戦闘機だったりします。
ただ、実機を用いて撮影したから迫力のある物が撮れるかというとそうでも無く、その見せ方が上手い映画なんだと思っています。
コックピット内のパイロットの描写と、そのパイロット自身の視点、そして俯瞰で見せる空の戦いを上手く組み合わせ、主人公"マーヴェリック"(トム・クルーズ)や他のパイロットがどういう動きをしているのかがしっかり把握できます。
凄いですよこれ。
空中戦は三次元戦闘で、戦闘機同士が縦横無尽に超高速で動き回る(しかもトップガンはドッグファイトを主軸に置いている映画)わけで、それを分かりやすく面白く見せるっていうのは中々できる事じゃないと思います。
そしてストーリーの分かりやすさ。
主人公"マーヴェリック"ことピート・ミッチェルはエースパイロットだけど問題児。
そんな彼が相棒グースと共に全米中からエースを集めたエリーだらけの訓練学校トップガンに参加し、その学校の教官であるチャーリーと恋仲になりつつ、ライバルのアイスマンと切磋琢磨する日々。
しかし訓練中の事故で相棒グースを失った事で自信を喪失し、チャーリーとの関係も冷え切り失意のどん底にあるピートが、最後に訪れる実戦で見事復活しヒーローとなる。
そんな映画。
ブレイク・スナイダーのビートシートメソッドを学ぶための参考作品として、この映画の名前を挙げても良いんじゃないかと思うくらい綺麗なストーリーです。
訓練や空中戦の描写と物語のスピード感の絡め方も丁度良く、優等生みたいな映画だったんだなと改めて思います。
ブロマンスとしての側面を持つ映画、という話があります。
それを意識して観直していましたが、たしかにちょっとそれっぽい雰囲気ありますね。
ただそれは80年代の映画特有の、なんというか、ある種のサブカルチャー的な取り扱い方に留まっていると思います。
日本で言えば『ゆるゆり』みたいな感じ。違う?
今回はそういう話を耳にしていた事もあってそういう描写を意識して観てみましたが、普通に観てる分にはさほど気にならないと思いますし、ブロマンスに抵抗があるって人も全然観れる映画だと思います。
■〆
個人評価:★★★★☆
超高速戦闘の迫力と観やすさを両立した映画で、しかも今ならこの映画が80年代に作られたという驚きも加わって、未視聴の方も昔観たって方も楽しめる映画だと思います。
続編もそろそろ公開されますし、改めて今観直して良かったと思います。
この映画は以下の配信サービスで視聴できます。
ではまた。