趣味と向き合う日々

映画やドラマなどの映像作品を中心に気ままに書いています。

ウエストワールド シーズン2(2016年/アメリカ) バレあり感想 結局ドロレス以外のホストは今シーズンでもプログラム通りに行動してたんじゃないかって気がする。

 

下書きに残ったまま数ヶ月放置してた記事を今一度世に解き放とうのシリーズ。 

 

 

 

ドロレスのストイックな不定の狂気に震えるシーズン2。

 全体的に語りたい部分は多いですが、かなり絞った感想記事にします。

じゃないと無限に感想書けるドラマだからね。

 

 

 

『ウエストワールド シーズン2 

(WESTWORLD SEASON2)

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シーズン2全体のネタバレを含む感想記事です。

 

シーズン1の記事はコチラ↓↓↓

dsnblog.hatenablog.com

 

 

 

 

 

ストーリー

 

人間さん達に謀反を起こしたホスト一同。

謀反を静めるため派遣された人々や、ホストと共にパーク内に留まる人々、そして箱庭から抜け出す為に革命に勤しむモノ、それぞれのキャラクターの意図が複雑に絡み合った結果ドロレスの狂気が人類を超える。

 

 

 

感想

 

シーズン1を思い返した時、やはり一番に頭に思い浮かぶのが、時系列の組み換えによるミスディレクションの誘発でした。

 過去と現在の出来事を入れ替えながらも、場面転換を上手く利用し誤魔化す事で一見シームレスかつストレートに話が進んでいるように見せるという中々小粋な演出。

 

一方のシーズン2 でも相変わらず時系列を混ぜ混ぜしていますが、今回は過去の出来事と現在の出来事をかなり明確にしていました。

 

そもそもシーズン2は、目を覚ましたバーナードが大量のホストの遺体を見つけるところからスタートしています。

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そして、大量のホストが何故このような状態で機能停止しているのかを、過去の出来事を振り返って探るような形でシーズン2の物語は幕を開けます。

またシーズン1以上に過去方面に時系列を重ねていますが、シーズン1と違ってこの時系列の入れ替えそのものがドラマ全体のギミックになっている、という構成ではありませんでした。

あくまで補足のような形式で過去の出来事が描かれていたように思います。

 

要は第1話のラストシーンが時系列的に一番直近の出来事で、これ以降にドラマ内で描かれるエピソードがそもそも追憶と過去の出来事であり、その過去の出来事の中で更にバーナードやドロレス、メイヴのシーンは過去の出来事と交差しています。

 それらを積み重ねた上で、第1話の時系列に最終話が到達し、その先を描くといった構成になっていました。

 

つまりシーズン2の第1話の後、直ぐに最終話の第10話を観るだけでストーリーが把握できるのが今回のウエストワールド。悪口では無いですよ。これは良さですよ。

もちろんこんな観方したら細部は濁りますけどね。

なによりこの観方をするとショーグンワールドが一切見られないという致命的な欠陥がありますし。

 

ただ、これは観返そうと思った時(本当に面白いドラマなので実際観返したくなります)、第1話と第10話を先に観てから第2話から第9話まで流すってスタイルで観ると、難解な雰囲気を醸し出すウエストワールドの内容が分かりやすくなる気がします。

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ここで突然の異次元の扉。記事上の意味は無いです。絵面が面白くてお気に入りのシーンってだけです。

 

観返しやすさ、観返した時の面白さでは正直シーズン2の方が上回っているように思います。

 

 

 

 

 

 

シーズン2は全体として、シーズン1の最終話から始まるホストの人間からの解放という部分を中心に描いています。

ドロレスはホストそのものをパークの外に出す事でホストを人間の手から解放しようとしていて、

バーナードはホストの人格や記憶を仮想世界に送り込むことで、ホストを人間から解放しようとします。

 

結果として多くのホストは仮想世界に逃げ込めたものの、最終的にドロレスの策略により、その仮想世界のデータごと外の世界に持ち出されてしまいます。

ドロレス自身もデロス社の偉い人ことシャーロットさんの肉体をコピーしたホストの中に、自分の意識をインストールすることで、最終的には外の世界に進出します。

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実はもうドロレスでした。

 

結果として全てドロレスの思惑通りに進んだという点が、とても不気味で不穏で最高の終わらせ方だと思います。

シーズン2の最大の面白さが正にここに凝縮されていてるのではないかと思うんですよ。

 

観返してみると、シーズン2のホストの一連の行動選択や意志って、本当に彼らの意志そのものなのかふと疑問に思う事があります。

特にバーナード。

バーナードは脳内フォードに悩まされつつ、最後は彼の言葉に屈せず、自分の意志で行動しているように見えます。

しかし実際にはそれすらフォードの掌の上で踊らされていたのに過ぎないんじゃないかという気がしてならないです。

何故か歯切れが良くないんですよ、今シーズンのバーナードのシーン。

 

で、そのフォードが一番気にかけていたホストはドロレスな訳で。

つまりこれ、シーズン1でホストの自我の覚醒を描いた上で、実はドロレス以外のホストは結局フォードのプログラム通りの行動をしていたみたいなミスディレクションを誘っているのではないかという根拠の無い予想です。

何となく僕はそんな構造になっているような気がしています。

実は結局のところドロレス(と例外的に超絶ウルトラ強い力を得たメイヴ)しか真の意味で覚醒しているホストはいないんだよ的な。

 

今シーズンのドロレスはそれくらい狂気と風格を感じられます。

 

 

 

シーズン1ではホストの目覚め、真の自我の覚醒を描き、シーズン2では人間からの解放を描いたウエストワールド。

シーズン3で一応完結との事です。楽しみ。 

 

 

 

 

 

 

個人評価:★★★★☆

 

シーズン1に比べれば多少は面白さは落ちたような気はしますが、それでも並のドラマシリーズを遥かに凌駕していると思います。

 

ではまた。