闇金ウシジマくん シーズン1(2010年/日本) バレあり感想 冷静に考えて10日5割っていかれてるだろ。
イカちまってる金利でもそこで金を借りるしかない人たちのドラマ。
『闇金ウシジマくん シーズン1』
以下、シーズン1全体のネタバレを含む感想記事です。
■ストーリー
10日で5割の暴利でお金を貸しているカウカウファイナンスにすがる人達の顛末のお話。
■感想
闇金業者カウカウファイナンスに、元AV女優の大久保千秋が入社するところから始まるシーズン1。この千秋ってオリキャラみたいですね。
千秋を通して闇金や裏の世界、債務者達の事情実情が描かれるわけですが、エピソードが進むにつれ千秋自身がどんどん怖い人になっていくという部分の方が面白かったです。
ドラマの最後、千秋はカウカウファイナンスを辞めるんですが、なぜ辞めようと思ったのかが良くわからなくて唐突な印象を受けました。
千秋は後半に進むにつれて丑島達のやり方に順応しているように描かれていたので、この結末はちょっと驚きました。
また、これ以降のシーズンに比べて登場する債務者の数が圧倒的に多いです。
このドラマは債務者を中心として物語が構成されているので、それだけ密度も濃い印象がありました。
勝手に親友を保証人にしてしまうクズは最終的に親友の為に命を張る事を決意し、
借金まみれの彼女を風俗で働かせては稼ぎを奪い自身の借金の返済に充てていたクズは、最後には彼女の分まで借金を肩代わりし、
引き殺した女の金を奪って返済に充てたクズは最後は自首を決意するなど、
最後に筋を通して覚悟を決める債務者の姿を観ると一瞬ハッピーエンドを錯覚します。
が、その先で債務者達を待っているのは負のスパイラルの最終地点に相応しいただの地獄という、なんとも後味の悪い結末を迎えるエピソードばかりです。
だからこそ、その地獄に挑む覚悟を決めたクズが輝いて見えるのが、このドラマの面白いところだと思います。
■〆
個人評価:★★★☆☆
BGMの種類もうちっとバリエーション用意しておいた方が良いんじゃないかって思いました。
以降のシリーズでも殆ど曲数増えてないんですけど、場面に合ってない曲が使われてるシーンが結構あってシュールなんですよね。
ではまた。
劇場版と原作コミックスだけリンク見つけたのでとりあえず貼っておくスタイル。